かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

死を覚悟した男たちの澄みきった眼(まなこ)

2022-03-01 17:53:35 | 日記

ウクライナに侵略したロシアと侵略を受けたウクライナの姿は、こないだYouTubeだったか何かの映像で見たオオスズメバチとミツバチの戦いと重なった。

誰が見ても、数段格上のオオスズメバチにミツバチたちが襲われた時、ミツバチたちは自らの体の体温を劇的に上昇させ、オオスズメバチに飛びかかる。もちろん1対1ではすぐに噛みつかれるので、一気呵成、瞬時に集団でオオスズメバチを包囲し、体を押し付ける。まるで、おはぎのアンコのようにべったりと、一寸の隙間もないようにスズメバチの全身にまとわりつき、ついには敵を窒息あるいは熱中症に至らしめ死に追いやるのだという。ミツバチたちのその勇気に感激したし、まことに造化の神というものは勇気ある者に生存を約束してくれるものだと思った。

ウクライナの首都キエフに留まっているウクライナ人の一般市民の男性が「ひるおび」に生出演していた。15歳まで日本にいて、阪神淡路大震災にも遭遇したという、日本語の流暢な青年であった。解説の中村教授も話していたが、青年の眼は落ち着いて、なにものも怖いものがないように澄みきっていた。その青年曰く、「いったん死を覚悟すると、いいようもなく心が落ち着いて、何ら動揺もなく敵と対峙する気構えになってしまい、むしろこのような心境を与えてくれたロシアに感謝したい。何度も革命や敵の侵攻を経験したウクライナ人は同じような心境で、進行してきたロシア兵士に徹底抗戦する。」(記憶だけなので、正確ではないだろうが、このような趣旨でした。)ということだ。ウクライナの男たちの士気は今や最高潮で、みなこの青年のように澄みきった眼(まなこ)をしているのだと想像する。

振り返って、ウクライナ軍が発信したロシア兵捕虜のオメメはどうだ、怯えて視点が定まらないようだ。中には、訓練だとだまされて他国に銃を向けた青年もいるのだという。

この勝負、すでにあったのではないだろうか。ロシア軍がエスカレートして大量破壊兵器を使いだすならば、負けを認めたようなものだろう。

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