大雨で一日停滞を余儀なくされたばかりでなく、20Kほどの重量で熊野古道小辺路を歩くのは辛く、予定していたテント場に着けていない。高低差は500m程度とさしたることはないとたかをくくっていたが、毎日コース途中にそうした場面に出くわすと心折れる。
中継集落の民宿などに泊まりながら、軽装で足早に行くのが古道の歩き方なのかもしれない。古道には昭和のはじめ頃まで廃業となった宿跡のモニュメントが点在しているので、古人もそのような旅のスタイルだったのだろう。
今日は、夕暮れ間近、集落の私有地の空き地に許可を得てテントを張らさせていただいた。歩いてきた山並みが一望できる絶好の地だ。やっと電波かとどいたので日記を書いている。
明日は、熊野本宮大社にお詣りして最終テン場をめざす。最後の日だけは計画どおりといきたい。(本日、途中乗車したバス停にダブルストックを置き忘れてしまい、明日は、ひろった一本木の杖での山歩きとなる。こちらも心折れる話ではある。)