かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

クジラ丼で朝を元気に

2022-03-10 20:23:39 | 日記

1か月ほど前から行きつけのコンビニの缶詰陳列棚に「鯨 大和煮」の缶詰が置かれていたのが気になっていた。3個ばかり並んでいた。コンビニには珍しいなと思った。

鯨の缶詰には目がないのだが、あたりまえだが、ちょっとお高いので「あとで」と言って手をささないでいたが、こないだこのコンビニを訪ねたら1個しか残っていなかったので、あわてて手を出した。120g程度の小さな缶

缶詰の説明書きをよく見ると、同じ商品でも日本産、ノルウェー産、アイスランド産があり、買った缶詰は日本産だった。また鯨の種類も複数、すなわちミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラ、ナガスクジラ、ヒゲクジラ混合などがあり、買った缶詰はニタリクジラだった。

上にあげたクジラは、「ヒゲクジラ」のなかまだというが、伝統捕鯨国の日本人がこれらのクジラの種類や食味について知識ある者が何人いるだろう。

とにかく、買った缶詰は、2019年に日本が国際捕鯨委員会(IWC)を脱退して、日本の領海と排他的経済水域(EEZ)で日本の捕鯨船が捕獲したニタリクジラということらしい。現在、年間150頭に捕獲制限されているというクジラだ。

ニタリクジラがどういうクジラか知らないが、けさ、愛用の小型土鍋で100gの無洗米を炊いて、買ってきたニタリクジラの大和煮をすべてのっけていただいた。十分な分量であり、懐かしいクジラのゴワゴワとした食感を味わった。(若い方々は、硬く臭いのでイヤというかもしれない。)

ニタリクジラは、昔のクジラのままでそん色はなかったが、昔のクジラは南氷洋で捕獲した大型のシロナガスクジラだったか、脂がのっていて缶詰を開けるとゼラチンがたっぷりと入っていてその膠質の食感も好きであったが、日本産のニタリクジラは筋肉質なのだろうか、ほとんどゼラチンのブヨブヨは味わえなかったのが、少し残念だった。100g中119kcal、タンパク質17.1gとあり、むしろヘルシーな缶詰と位置付けたい。

オイラのように「鯨の大和煮」を歓んでいるヒトたちは、どんどん減っているのかもしれない。現在の商業捕鯨は、需要が伸びず国からの補助金で耐え忍んでいるのだという。

お刺身、ベーコン、鯨カツ、竜田揚げ、給食カレー、なつかしい食の思い出だが、思い出に慕っている者だけの需要では、そのうち「鯨の大和煮」も店頭に見つけられない時がやってくるのかもしれない。さみしい。

 

 

 

 

 

     

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年に

 

 

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