新潟上越の妙高山には、20代のころと、50を越してからの二度登った。
最初は火打山を登ってから妙高に登り、燕・関温泉に下つた。何処だったか大きい大きい露天風呂に入った。とても感激したので、二度目の妙高登山は、燕・関温泉を起点にして登り、またあの大きな大きな露天風呂に入ろうかと企画した。
だが、このネット時代に、どうしてもあの露天風呂が探せなかった。キツネやタヌキにばかされて肥溜めにでも入ったのかもしれない。
仕方なくて、二度目の登山は、まちがいなくあの露天風呂とは異なるが、「黄金の湯」と「河原の湯」という無料の露天風呂が登山道沿いにある燕温泉を起点にした。
前泊日帰りの登山を計画したが、燕温泉には適当な(リーズナブルな)宿がなかったので不適当な(指定地外キャンプ)ことは承知で、その無料の露天風呂近くで登山道から離れた場所にテント泊をした。ここの露天に登山前と下山後入ったが、学生時代のあのときのように心地よく感激した。もうあの大きな大きな露天に会えなくてもいいと思った。
その懐かしい無料露天風呂に入って見たくなり、今日、大人の休日パスを利用して訪れてみた。あのときのテン場も確認した。硫黄くさい濁り湯があのときのままで、心地よかった。目の前のブナの木は黄金から土色に変わりつつあったが、ブナの木の最も輝く黄金のとき、がこの湯の名の由来なのかもしれない。
次のバスまで大分時間があったので、適当な宿の日帰り温泉に、あと小1時間ほど入った。
あの露天といい、ここの湯といい、燕の湯は上質なのだが、平日ではあるが、客はオイラ一人と、まるで貸し切り状態であり、一抹のさみしさをおぼえた。
学生時代から、この地域のお湯の優しさを肌で感じている。
廃れないで生き続けてほしいな
。宿も湯も。