言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

文化財紹介 ①

2017年09月09日 | 歴史探偵
 これから、ちょっとずつ、山江の文化財を紹介していきます。私もちょっとまとめながらの紹介になるにで“ついで”になって都合がいいのかも。
 いまは歴史民俗資料館に仕事として(文化財の保護と活用)をアタマの中に入れながら取り組んでいます。難しいことは“保護”と“活用”は反対語なのです。だから私がこのブログで紹介する文化財は「盗難」に繋がらないように注意ということです。知ってもらってよく理解してもらって保護心に繋がってもらうことを期待しています。
 ~今日もテレビで(何処か場所は分かりませんでした)骨董市で古い仏像が3万円で売られているのを見ました~
 
 写真の仏像は昨日、3Dで登場した、城山観音堂の「木造十一面観音観音菩薩立像」です。
十一面というくらいなので十一の顔をもった観音像です。残念なことに今は十一の顔を見ることはできません。台座をいれたら76cmほどの大きさの仏像です。
 この仏さまは応仁3年に作られたことがこの仏像の台座後ろに書かれてあります。応仁3年とは1469年、応仁の乱の頃で京都ではドンパチしているときに作られたものです。作った人は慧麟(えりん)という仏師さんです。
 この仏さまが、日本遺産の構成リストの一つになっている大きな理由は、台座に「相良長続」さんの供養のために作ったと書かれてあるからです。それでうんと価値も上がったのです。
 でも見れば見るほど優しい顔をされた立派な仏さまです。

 いまは城山観音堂が傷んで雨風を防ぎきれず、歴史民俗資料館に寄託してあります。ぜひ、拝観されてください。一見の価値はあります。
 京都や奈良のお寺の仏さまとは違って田舎のお堂の仏さまもいい仕事がされた仏像です。
 城山観音堂は立て替え直したいのですがお金がありません。

 今日の天気()