歴史について

　ちょっと前に磯田道史さんの「徳川がつくった先進国日本」という本を読みました。この人は大学の先生でありながら平易に歴史を語る人なのでよくマスコミにも顔を出しています。
　先日の“２７時間テレビ”にも出ておられました。近世史(江戸時代)が専門のようです。
　「徳川がつくった･･･」の帯には～落とした財布が戻ってくる日本、自動販売機が盗まれない日本、こんな平和な日本にしたのは徳川です！～と書いてあります。{鎖国}{飢饉}{安永地震}{島原の乱}を分かりやすく説明して、いまにつなげてあります。
　テレビでも、秀吉を襲った２つの地震、綱吉を襲った宝永大地震と富士山噴火のことをテレビ的に面白おかしく伝えておられました。「歴史は未来への道しるべ　　　知って学んで備えるべし！」だと思いました。磯田さんは過去の災害から学んで、これから起きるであろう災害を減災できるような研究をされているようです。とくに、“南海トラフ地震”については、過去の被害状況を古文書等で調べてまとめておられるようです。
　人吉も宝永大地震で被害があってそのことが古文書で残されています。

　　宝永４年(1707)10月４日未刻(午後２時)大地震あり、城郭、石垣、土塀、土蔵等崩れ最もはなはだしく、寺社家中、町屋等被害があった。

　という記録があります。お城は無断で修理すると幕府に怒られるので、絵図等を添えて、「破損修覆之儀御願被仰上候覚」が翌年の１月に出され、「元の如く修補有る可し」と許可されています。
　地震は周期的に発生するようですが、何時、というのは予測できません。備えあれば憂いなしです。まさしく、歴史は未来への道しるべです。

　今日の天気(→)　台風の動きが気になります。