
「自分で巻いた毛鈎で自在にアマゴを釣って釣って釣りまくる。」
そう決心してからもうどれ程の歳月が流れて行った事でしょうか・・・
昔から、うたた寝の最中に彷徨いながら辿り着く地図には載っていない
とても不思議な渓が自分には存在します。
それは夢の中の国道41号線を高山方面に北上している最中に突然在る筈もない
曲がり角が出現し左折をして村をすり抜け細々とした薄暗い林道を突き進み
辿り着く小渓で・・・
そこは何時も誰も居ません。
釣れるアマゴは全て尺上の三年モノ・・・
夢の中の私は沢山釣りたい一心でベストに忍ばせたフライボックスの中身は
TMC102Yの11番、13番、15番サイズで仕立てたエルクヘアカディスが各100個。
難しい事なんて何も無く巻いた毛鈎の数だけ簡単に釣れてしまう・・・
毎回毎回、夢のクライマックスでは疲れ果てる迄のリプレイ・・・
私にとってエルクヘアカディスはお守りの様なモノ・・・
これさえタップリと有れば絶対自分の釣りが成立すると信じている・・・
夢が醒めても。