イワナはイタリアおやじが狙う本命では無い。
愛して止まないのは8寸程度の純血アマゴだ。
パーマークの楕円がやや長細くなって
黒点、朱点も細かくなり、何よりも胸ビレが琥珀色で
ピンピンに尖り、尾ビレも赤味が残り鋭角なのが最高だ。
大型は目方が適当に有って柔らかいサオも良く曲がり
釣り味も良いが実は尺迄に達した魚体には
大して魅力を感じ無い。それは老齢過ぎるからだ。
尺迄生き延びれた希少性だけには感激するが・・・
宝石の様な魚体は絶対に8寸程度のアマゴ嬢に限るぞ。
イワナはチヌを狙っている時に釣れてしまうボラみたいなものだ。
ニジマスと同じ様に釣られ易いのもマイナスポイントだしな。
自分が狙う本命には昇格しないだろうな。
そろそろハプニングの本題に入ろうか。
その外道の話しさ。
23日の釣行時の事だが40オーバーの大イワナを
緩い流れで見つけたのだがそいつはポイントからして
以前に口ピアスを献上した個体の様な気がした・・・
もう既にこちらの気配を察している様で虐めてやろうと
音無しでストーキングするもののキャスティングレンジ迄
擦り寄る以前に猛ダッシュで前方の倒木の下へと
逃げて行った。その場はスルーして次のポイントで
尺イワナを掛けリリース後に水際でティペット交換をしていると
先程の大イワナが私を倒木と勘違いしたのか
下流から急接近して来るではないか・・・
その距離2メートル、そして1メートル。
「アッ!」っとお互いの視線がぶつかり
大イワナは大慌てで U ターンし再び下流に引き返していった。
一瞬の出来事。
大イワナが襲って来た様でもあり焦ったな。
これが二尺のヤツだったら腰を抜かすとこだった。
こんな事もマジで起こるのだぁ・・・
イワナの行動は読み切れないな。
後、もう一つのハプニングは次にしよう。