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しおでひやす

2010年05月22日 | Weblog
 5月 24日

 飲み物を急いで冷やすとき

 これから夏に向かって暑い日が多くなってきますよね。
んで、自宅に帰って風呂上がりに冷たいビールをゴックン! 
至福の時間ですよ。

 ところがドッコイ、ビールが冷えていない(冷やしていない)
ということが時々あります。
 コンビニに買いに行くのも億劫だし、買ってきたビールが
冷え冷えだとは限らないしね。

 そこで考えるわけですよ。どうしたら速く冷やすことが
できるか?ってね。
 まずだれもが考えるのが、冷蔵庫の冷凍室に入れる。でしょ。
これだと1時間ほどかかるから、渇いた喉に待ってもらうには
チョイと長いよね。
 それにビールの成分が分離したり、冷凍庫に入れていた
ことを忘れてしまったりすると、破裂することもあるものね。

 次は氷で冷やす。冷蔵庫の製氷室から氷をだしてビールを
入れておくんですね。
 これは氷との接触面積が少ないので、冷えるまでには30分
ほどかかるし、キーンと冷えるようにするにはもっと時間が
かかります。(やっぱすぐには冷えたビールを飲めません)

 次は氷水に入れることです。これだと接触面積が格段に多く
なるので、その分ビールが冷えやすくなりますよね。
 でも、氷水は0℃なんですよ。(水が凍る温度も溶ける温度も
0℃です)

 たとえば冷やす前のビールが20℃で、氷水が0℃だとすると
温度差は20℃。もし同じ熱量だったとすると、ビールは冷えて
氷水は温まって、差がなくなるのは10℃です。
 つうことは、ビールは10℃にしかならないんですよね。
(普通は氷水のほうを多く使用しますから、もう少し温度は
下がるんですが、時間はかかるんですよ。)

 ところがこの氷水に塩をいれると、あら不思議氷水の温度が
どんどん低くなるんですよ。
 なぜかというと凝固点降下とか、氷点降下といわれる現象が
おこるからです。これは塩でなくても砂糖でもなんでもいいん
です。水に別の物質を混ぜれば凍る温度が下がるんですよね。
身近にあって、安いから氷水に入れるには塩が一番いいかな。

 塩の場合、濃度を濃くしていけば、一番低いときはー21℃
ぐらいまで下げることができます。
 そいでも家庭の冷蔵庫で作った氷に塩が飽和するぐらいに入れ
ることはないし、必要もないので、適量いれれば-10℃ほどに
下げることができますよ。

 つうことはさっきの計算で、温度差は30℃になり、ビールの
温度は中間の5℃になります。これならキーンと冷えたビール
となっていますよ。

 んでね。塩を入れた氷(水は入れないほうが早く冷たくなる)
の中で、ビール缶をゆっくりまわしていると、5分ぐらいで
キーンと冷えたビールができあがります。
 ガチャガチャまわすと泡だらけになりますが、ゆっくりだと
大丈夫です。

 何本も冷やしたいのなら、塩を入れた氷水の中に入れておく
ほうがいいんですが、1本だけでも早く飲みたいのなら、氷と
塩でクルクルだね。

 逆に冬などは路面が凍らないように融雪剤(塩)を撒くん
ですが、これも氷点が下がるので、路面が凍結しにくくなるん
ですよ。
 塩をたくさん撒けば理論上ではー21℃なんですが、実際の
路面では外気温・路面温度・風・通行量などの条件により
ー10℃ぐらいまでが限度といわれています。

 それに大量に塩を使用すると、環境にも影響(植物などには
塩分は大敵です)があるので、そんなには使うことができ
ません。

 つうことで、いくら塩を撒いても、それより路面温度が
下がると凍結の可能性が高くなりますよ。

 ま、今年雪が降るのは半年ほど先になりますが、車で雪道
(融雪剤を使用している道)を走った後は見える部分だけでなく、
車輛の下部も洗車したほうがいいよね。
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