日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

スイッチ

2007年12月04日 | インポート
先日、仕事で使っている装置のスイッチが使えなくなった。

航空写真画像から生成した立体画像の中で、線図としての地形図を作成する時に、必要な地点のデータをコンピュータに入力する際に使うフットスイッチが壊れていた。

その装置は中国製で、購入した時の会社は、既に日本から撤退している。

スイッチ部品を調達するためにインターネットで検索してみたら、神奈川県に「シンデン株式会社」というスイッチ専門の会社がある事が分かった。

電話で事情を説明して相談したら、そのフットスイッチ部分だけを取り外して送ったら調べてくれるという。

その会社で取り扱っているスイッチは18000種類もあるそうだ。

私の装置の壊れたフットスイッチの機能と適合するものが有る可能性がありそうなので、宅配便で送っておいた。

昨日、その会社から電話があり、適合するスイッチが有って、既に組み込んだという連絡をいただいた。

1個当たり150円の部品だそうだ。

今後の故障時の備えのために、10個送って頂く事にした。

値段にして150円の部品の不具合で、仕事が進まない事もある。

私の場合には、親切な国内の専門業者のおかげで、最短期間の作業の中断で済んだ。



私たちの身の回りの政治に置き換えて考えてみると、一票ずつの選挙権を持つ個々人は、その1個150円のスイッチのような役割を有しているのではなかろうか。

選挙における投票行為によって、現政権に対するオン・オフを切り替える権限を与えられている。

現状を正しく見極めながら、オン・オフを使い分ける必要がある。

たかが150円のスイッチのような存在の私たちでも、おかしな政治の流れを変えることも不可能ではない。

ただし、状況を正しく把握して、正当な判断が出来るという事が必須条件である事は言うまでもない。

官僚の天下り先の独立行政法人を整理できないような政権が、国民の視点に立って政治を進めているとは到底思えない。

次の国政選挙では、正しい選択の出来るスイッチになろう。


豊田かずき