日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

国家的詐欺

2007年12月12日 | インポート
「無い物は無い。」

年金記録の照合作業を、来年の3月までに終わらせると言っていた枡添厚生労働大臣の発言だ。

そして、町村官房長官や福田首相もとぼけた発言をしている。

「簡素化した表現」だったとか、「言ってましたかね」とかで、あたかも選挙の時の公約ではなかったと言わんばかりの変貌ぶりにあきれてしまう。

私たち庶民が、老後の生活の安定のためにと、国家を信頼して、収入の中から工面して払っていた年金の掛け金であるお金の行方が、無責任な一部の公務員とそれを放置していた政権によって、分からなくなっている。

要するに、年金の掛け金を払った人の記録の一部がどうなっているか分からないという。

そのような記録を精査して、来年の3月までには明らかにすると政府は言っていた。

最後の一人まで、1円まで、きちんと払うようにすると選挙の時には言っていた。

関与した国家公務員も、それを放置していた政権も、無責任な公約で国民を騙した政党も、私たち庶民から見れば、国家的な詐欺集団の様に思えてしまう。

国際的評価が云々と言って外国艦船への油の無償提供を議論しているよりも、国民からの現政権に対する評価を真剣に考えるべきだろう。

年金記録を最後の一人まで明らかにし、一円まで支払うのはあたりまえのことだ。

「無い物は無い。」と開き直っていては、最後の一人まで、1円まで、きちんと払うようにはできないだろう。

国民のための公務によって収入を得ていた人達の仕事の結果だ。

あまりにもずさんだが、その責任は誰も取らない。



豊田かずき