以前このブログで、ちょうりゃくの漢字は諜報活動の「諜」と計略の「略」ではなかろうかと書いた事がある。
自分が持っている国語辞典や漢和辞典で引いても「ちょうりゃく」という言葉は載っていなかったので、その言葉の意味から推測して「諜略」という漢字ではなかろうかと書いた。
古語辞典には、「調略」という漢字が載っていた。
正しいちょうりゃくの漢字は「調略」だという事を学習した。
古語辞典にしか載っていないという事は「ちょうりゃく」という言葉は現在では死語になっていて、時代劇の中ぐらいでしか使われない言葉になってしまっているということのようだ。
東京都議会議員選挙も、自民党の惨敗という結果とはなったが、公明党は全員当選という事で、組織の結束力の強さを示す結果になったものの、公明党の支持者の一部には自民党との決別を望む人たちもいたという表現の新聞記事もあった。
今後は衆議院議員選挙に向けて、あらゆる政党や組織の人たちが、いろいろな情報ツールを用いて、まさに「調略」合戦がいたるところで繰り広げられることだろう。
知事の中には調略にはめられたのか調略しようとしていたのか分からないが、先走りしすぎてその自身の値打ちを下げたような人もいるが、官僚が書いた筋書き通りの道州制を推進するような口調の人もいる。
とんでもないことだと思う。
我が国の中で、自立できるような経済規模の道や州規模の地域は極々少数でしかない。
無理やりに合併をさせられた市町村の住民は、既に気づいている事だが、自治体の規模が大きくなることは、私たちのような末端の庶民にとってはほとんど益がない。
それどころか建設関連業に従事する人たちなどにとっては死活問題となりつつある。
郵政の民営化だって同様である。
以前は地域の住民の実態を熟知していた郵便局の職員が郵便物を配達していたので郵便物の誤配はなかったが、最近ではこの3ヶ月ぐらいの間に2件の誤配郵便物が我が家に届いた。
今まで全幅の信頼を寄せていた郵便局に対する見方が変わってしまった。
地方分権と言いながら、市町村合併や道州制の論議などは、一部の中央官僚が企てたレールの上の中央集権化をものすごいスピードで推し進めているに過ぎない。
本来ならば、費用対効果のみで論ずるべきではないような、地域間格差を払拭してきた郵便局などの事業は国家の責任で運営すべきであり、民営化にはなじまないと私は思う。
「自民党をぶっ壊す」という調略に乗せられ、「郵政民営化」の掛け声に踊らされて無批判に一票を投じた烏合の衆の判断結果が、今のおかしな政治を創出しているのだということをどれだけの人が認識できているのだろうか。
認識できているからこその東京都議選の結果なのかもしれないのだが。
権力を与える相手を間違えると、一部の利権構造のラインに乗っている人たちにとってだけ都合のよい政治が横行することにしかならない。
「調略」にはめられないようにしなくては。
豊田かずき
自分が持っている国語辞典や漢和辞典で引いても「ちょうりゃく」という言葉は載っていなかったので、その言葉の意味から推測して「諜略」という漢字ではなかろうかと書いた。
古語辞典には、「調略」という漢字が載っていた。
正しいちょうりゃくの漢字は「調略」だという事を学習した。
古語辞典にしか載っていないという事は「ちょうりゃく」という言葉は現在では死語になっていて、時代劇の中ぐらいでしか使われない言葉になってしまっているということのようだ。
東京都議会議員選挙も、自民党の惨敗という結果とはなったが、公明党は全員当選という事で、組織の結束力の強さを示す結果になったものの、公明党の支持者の一部には自民党との決別を望む人たちもいたという表現の新聞記事もあった。
今後は衆議院議員選挙に向けて、あらゆる政党や組織の人たちが、いろいろな情報ツールを用いて、まさに「調略」合戦がいたるところで繰り広げられることだろう。
知事の中には調略にはめられたのか調略しようとしていたのか分からないが、先走りしすぎてその自身の値打ちを下げたような人もいるが、官僚が書いた筋書き通りの道州制を推進するような口調の人もいる。
とんでもないことだと思う。
我が国の中で、自立できるような経済規模の道や州規模の地域は極々少数でしかない。
無理やりに合併をさせられた市町村の住民は、既に気づいている事だが、自治体の規模が大きくなることは、私たちのような末端の庶民にとってはほとんど益がない。
それどころか建設関連業に従事する人たちなどにとっては死活問題となりつつある。
郵政の民営化だって同様である。
以前は地域の住民の実態を熟知していた郵便局の職員が郵便物を配達していたので郵便物の誤配はなかったが、最近ではこの3ヶ月ぐらいの間に2件の誤配郵便物が我が家に届いた。
今まで全幅の信頼を寄せていた郵便局に対する見方が変わってしまった。
地方分権と言いながら、市町村合併や道州制の論議などは、一部の中央官僚が企てたレールの上の中央集権化をものすごいスピードで推し進めているに過ぎない。
本来ならば、費用対効果のみで論ずるべきではないような、地域間格差を払拭してきた郵便局などの事業は国家の責任で運営すべきであり、民営化にはなじまないと私は思う。
「自民党をぶっ壊す」という調略に乗せられ、「郵政民営化」の掛け声に踊らされて無批判に一票を投じた烏合の衆の判断結果が、今のおかしな政治を創出しているのだということをどれだけの人が認識できているのだろうか。
認識できているからこその東京都議選の結果なのかもしれないのだが。
権力を与える相手を間違えると、一部の利権構造のラインに乗っている人たちにとってだけ都合のよい政治が横行することにしかならない。
「調略」にはめられないようにしなくては。
豊田かずき