川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

龍馬の一族

2010-12-03 18:24:22 | ふるさと 土佐・室戸
高知のコニヤンがU原さんがブログを始めたと教えてくれました。この方はコニヤンの友人であるばかりではなくケンちゃんとも古くからの友人です。学生時代には「原爆の図・丸木美術館」にも関わりがあったといいますから、まだお会いしたことはないのに僕は勝手に友人にさせてもらっています。中学の社会科の先生だった人で、ありがたいことに歴史の専門家です。

 ブログをひらいてみると龍馬に関わる記事が飛び込んできました。勝手ながら紹介させてもらいます。

 
   志を継ぐもの  龍馬一族はおもしろい

 僕は1年半の素浪人生活におさらばし、11月から老人介護施設に勤めています。

 縁あって、「福祉」の世界に飛び込みましたが、土佐の「福祉」を考える時、あの龍
馬の姉、乙女ネーヤンの子、岡上菊枝をはずすわけにはいきません。

 乙女は御典医、岡上樹庵に嫁ぎますが、幸せな結婚生活ではなかったようです。ご存
知のように、離縁し、坂本家に帰ってきます。この夫婦の間の子が岡上菊枝(おかの
うえ きくえ1867~1947)。土佐にある「博愛園」の園母、園長として、多
くの孤児を育てました。

 龍馬の一族はキリスト教の伝道に生涯をかけた坂本直寛や沢辺琢磨、また、この岡上
菊枝のように、世の中の恵まれないこどもや、信仰に救いを求めた人たち、そんな
人々と共にあった、そんな一族が多いです。上流階級というより、社会の底辺と共に
あった、そんな家系といってもいいでしょう。

「金をもうけて成功した」、そんな人はいません。乙女の養子となった、龍馬のおい
の直寛も、最後は県会議員のイスを捨て、北海道、北見へ渡ります。その北見を出
て、牧師となりますが、その一生は、世俗的な成功とは違っていました。直寛が最も
力を入れたのは囚人への伝道でした。

 直寛の思想を研究した松岡喜一先生(高知大名誉教授、現、自由民権記念館館長)は
その著作を『幻視の革命』(法律文化社1986)としたように、その生涯は完成す
ることのない理想を追い求めた一生でした。

 また、孫の、坂本直行(なおゆき 1906~1982)は北海道の原野で開拓に取
り組み、農民画家「ちょっこうさん」として親しまれました。生涯、「龍馬の一族」
といわれることは、彼にとっては迷惑であったようですし、彼も龍馬の血筋とは公言
しませんでした。

 純粋に己の道を進む、世の栄達や名誉を求めない、これが坂本家のDNAであり、ま
た、龍馬の魅力でしょうか。

 出典●全文はこちらでごらんください。「U原の土佐と高知だより」http://umecchi.seesaa.net/article/170651579.html

 直行さんの山の絵は帯広郊外・中札内の記念館で二度は見たことがありますが、乙女さんの娘が博愛園の園長だったとは初めて聞くことです。どういう縁であったか博愛園の名は子どもの時から知っています。

「福山・龍馬」を見ていると龍馬という人は心の底から人を愛することのできるひとだなあと思わされます。世直しの行動の根底に「愛」があったのでしょう。一族の人々の中で若くして死んだ龍馬の物語が親から子へと語り継がれていたのかもしれませんね。U原さんの文章を読んで心が温かくなっていくような気がしました。

 ●岡上菊栄 http://www.jizenkyokai.or.jp/


 龍馬の一族と言えば千葉県佐倉市に住んでおられる弘松典夫先生を思い起こします。ぼくの父の同僚だった方ですが、こちらは龍馬の長姉・千鶴の縁者です。千鶴の娘・茂(しげ)が安芸郡田野町の郷士・弘松宣晴に嫁いだのです。宣晴は典夫先生の曾祖父の弟にあたるとのことです。

 ●「龍馬の甥や姪・後裔たち」系図参照http://episode.kingendaikeizu.net/50.htm

 明治31年に撮ったという坂本一族の写真の中央に「弘松茂」が写っています。

 ●弘松茂http://ameblo.jp/takana-ame/entry-10607609417.html


 この3月、佐倉のお宅を訪ねて父の遺影を見ていただいたりしたのですが、先生はまるで歴史資料館の一室かと思われる部屋で昔話を聞かせてくれました。長曽我部元親に滅ぼされた安芸国虎の家来だったという弘松家の祖先以来の一族に関わる様々な資料や写真が展示されているのです。

 「龍馬伝」を楽しみにしておられるようでしたが、この時点では歴史書に紹介された系図のほかは龍馬との関わりを示す資料はもっていないようでした。

 このブログに紹介されている「茂」さんを中心とする坂本一族の写真など、その後にごらんになったのでしょうか。

 (追記)この写真のことをお知らせしようと電話をしたところ弘松典夫先生は11月16日に逝去されたとのことです。95歳の大往生です。ご冥福を祈ります。(合掌)

 

土佐の旅への招待

2010-12-02 12:24:54 | ふるさと 土佐・室戸
12月1日(水)晴れ

 妻の車で小川町遠山に行き、嵐山渓谷を歩いたり、大平山にのぼったり、ゆっくり過ごす。紅葉の季節も終わりに近づいている風情だが、妻も気に入ったようだ。近くまではしょっちゅう来ているのにここを歩いた記憶はないという。

 展望台で昼食。自転車で来られる新しい散歩道を知って僕も満足。

 高知県東京事務所のメルマガに「四万十・足摺エリアモニターツアー」の案内がありました。高知県西南部から愛媛県にかけては四国の中でも僕がとくに好きなところです。秋水やジョン万次郎の故郷でもあります。

 暇がとれそうな友人たちに「特別に」お知らせします。是非土佐を見てきてください。


 ○四万十・足摺エリア(幡多地域)観光圏協議会にて行う観光圏商品販売促進事業のご案内です。

■首都圏や近畿圏にお住まいの方対象に四万十川遊覧船や足摺岬といった代表的な観光スポットのほかに、カツオのたたき
作り体験や四万十川サイクリング体験など、四万十・足摺エリアならではの自然や食を実感できるモニターツアーを開催し、参加
者の皆様のアンケートを基に地域の魅力アップを図る取り組みです。
☆参加費は無料です(。但し、ご出発・ご帰着の空港からご自宅までの費用はお客様負担とさせていただきます)

<旅行の詳細について>
開催日時:平成22 年12 月17 日(金)~12 月19 日(日) 2 泊3 日
出発地:伊丹空港と羽田空港
募集人員:伊丹空港からご出発の方10名、羽田空港からご出発の方10名の計20名

お申込み締切:平成22年12月10日(金)

お申込み方法:別紙添付しておりますお申込み用紙にご記入の上、ファックス又は郵送にてお申し込み下さい。
         郵送の場合は12月10日消印有効とさせていただきます。
         お申込み人数が募集人員を超える場合は抽選とさせていただきます。予め御了承下さい。
*お電話でのお申込みはお受けできませんので御了承下さい。


<その他、諸注意のご案内>
参加資格は成人の方に限ります。
今回の旅行内容は足摺宇和海国立公園内を歩いたり、サイクリングをしたりと体験が多くございますので、動き易い服装でのご
参加をよろしくお願いいたします。

~大自然と戯れ食を楽しむ旅~

     四万十・足摺エリアモニターツアー

■募集人員・・・10名様最少催行人員6名
■添乗員・・・高知龍馬空港から高知龍馬空港まで同行いたします。
■食事・・・朝2回、昼3回、夜2回
<問合せ先> JTB中国四国高知支店TEL(088)823-2331 FAX(088)873-0609

 開催日:平成22年12月17日(金)~12月19日(日)
 日数:2泊3日羽田空港発着

行程

1日目

東京/羽田空港------ 高知龍馬空港----- 黒潮町佐賀地区:鰹タタキ作り体験(体験・食事) --------- 四万十遊覧船「なっとく」----------- 新ロイヤルホテル四万十

2日目
新ロイヤルホテル四万十-- 「かわらっこ」を出発「四万十川サイクリング」-----

- 物産館サンリバー四万十--- 四万十川観光開発(遊覧船+昼食) --- 中浜地区【万次郎生家】--- 足摺七不思議ガイドツアー------ ホテル泊(宿泊:足摺パシフィックホテル)★足摺スターウォッチング


3日目
ホテル--- くろしお社中(地元食材を使った朝食・見学) ------足摺海底館・足摺海洋館・半潜水型グラスボート-- 足摺黒潮市場(昼食・ショッピング) ---- 高知龍馬空港------ 東京/羽田

 ●詳しいことはこちらをご覧下さい。「高知県東京事務所」http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111602/

寄稿「外事3課、情報流出に思う」

2010-12-01 06:10:05 | 政治・社会
 「板橋高校卒業式事件」で威力業務妨害罪にとわれ、現在最高裁で法廷闘争中の藤田さんが寄稿してくれたので記事をそのまま紹介します。


    「外事3課、情報流出に思う」 藤田勝久


 今秋、2010年10月の末、警視庁公安部外事3課の情報流出

が報じられた。

 内容は、個人情報ー氏名、顔写真、住所、電話番号、家族構成など

ーを含む114点、数百ページもの膨大なものであって、まさしく

前代未聞の出来事であった。

 真っ先に危惧されたのは、警察への情報提供者の身の安全である。

 しかし、警視庁は「調査中」と言うのみ、まったく何らの対策も

とらないという異常かつ非情な対応に終始し、一か月が経過した現在

においても何ら変わることがない。

 公安は組織の面子・利害のみを優先して、個人情報を晒された人々の

不安・苦悩を平然と踏みにじっていると言うほかない。

 それとも、どう対処していいか分らず今や錯乱状態なのであろうか。

 まずは直ちに「謝罪」の声明を発表し、情報提供者の供述部分には

捜査員の作文が含まれていると資料の信憑性を棄損し、安否が危惧される

人には保安措置を十全に取ること、これを緊急にすべきであったし、今か

らでも直ぐにしなければならない。

 不安に駆られて引っ越しをしたい家族には、直ちにその費用を提供す

べきである。

 国家が住民の安全を守ると言う「公安」の業務によって、逆に多くの

人々に危険と不安と苦悩を招来してしまった責任は、一刻も早く解消す

べく努めるのが当たり前のことであるのに、国家は、警視庁は何をやっているのか、

唖然とするばかりである。

 真正の情報と認めることを躊躇し続けた結果、現在、情報は「怪文書」として

何らの規制も受けず、世界中に拡散してしまったし、ついには製本され

出版までされた。

 このような無責任きわまる組織は、いったん解体するしかないであろう。

 尖閣の情報流出者を英雄と賞賛する都知事・石原がこの警視庁の情報流出に

一言も触れないのはまこと無責任であり、笑止と言うほかない。


 公安のこの犯罪的事件の報を受けて、様々なことが思い浮かぶ。
     
 元日経新聞記者・杉嶋は、内閣情報調査室及び公安調査庁関東公安

調査局より依頼され、北朝鮮に旅行し帰国後、写真、ビデオ、供述資料を提出した。

 その後、再度の北への渡航の際、スパイ容疑で逮捕され、2年2ヶ月後釈放された。

 彼は、国会で次のように証言している。

 「・・・公安庁に手渡した写真やビデオ、供述資料、これが北朝鮮当局に渡ってしまって

いたことが、取り調べの初期の段階で暴露され、慄然としました。

 これはもう機密が漏れているというより、敵国側に情報を

提供するシステムができ上がっているいるとしか言いようがありません。

 情報を保管している部屋に出入りできるすべての職員が

疑わしいとさえ言うことができます。・・・」(2002、7,25)

 当局は何らの措置も取らず、マスコミもほんの小さく載せたに過ぎなかった。

 今日の破たんが予見される。

 2009年7月26日、朝鮮総連ビル売却事件の東京地裁判決で懲役2年

10月、執行猶予5年を受けた緒方重威は若くして検事となった人物である。

 最高検公安部長となり、公安調査庁長官となり、認証官である広島高検検事長と

なって退官する。

 それが朝鮮総連の意を体して暗躍し、ついには逮捕されるのである。

 オーム事件などを想起しても、公安をめぐる闇は底なしに深い。

 板橋卒業式「事件」の一審判決の朝(2006、5、30)、テレビは

警視庁公安2課長の「万引き逮捕」を報じていた。

 公安2課は、2004年3月26日の板橋高校実況見分に大挙参入した部署である。

 日頃、遵法精神など超越して好き勝手なことをやっていたゆえに、

人間として破たんしてしまっていたのか哀れな末路である。
                   

 テロを防ぐには憎しみを買わないことである。

 ある民族を抑圧し搾取し虐待しておいて、テロを防ぐことは不可能である。

 それを可能とするには、その民族の圧殺しかない。

 外事3課が日本在住のムスリムのすべてを疑い、大部隊を動員して

教会を監視し、情報提供を強要してコミュニテイを破壊していった。

 あげく情報を流出させた。

 二重にも三重にも犯罪を重ねて行ったのは、日本の公安である。

 日本の銀行は令状もないのに、口座入金を警察に委ねる。

 レンタカー会社も同様である。
 
 権力に媚びること専一にして、そこに職業人としての矜持・誇りはないのか。

 あげく官民一体にして、ムスリムの人びと・それに繋がる日本人の平穏な生活

を危殆に瀕せしめる。

 今回の流出事件の顛末は、日本の官僚機構、とりわけ司法官僚の腐敗・醜悪さを

あますところなく全世界に晒したというほかない。


 2010年11月27日の「読売新聞」は、次の標題で記事を伝えている。

 「知的障害被告の起訴取り消し・・・自白の立証困難  大阪地検」


 「放火したとして逮捕し、1年近く拘置し釈放。

 大阪地検は、26日、釈放された男性に「長期間、拘置して申し訳なかった」と

 謝罪した。

 大阪弁護士会の障害者刑事弁護部会担当副委員長・辻川圭乃(たまの)弁護士は

 「捜査側は知的障害者の特性をあまりにも知らない。取り調べを受ける障害者の

支援者を同席させたり、研修を行ったりする対策を急ぐ必要がある」と語る。」


 陸士・陸大の教育が誇りなき無責任な軍人を輩出した要因のひとつであったことにも

鑑みて、警察・検察組織の大改革と腐敗の一掃、人間としての誇りを

自覚させる教育の必要が必須であろう。

 わかりやすく言おう。

 公安よ、検察よ、

 「嘘をつくな! 誤魔化すな! 騙すな! 脅すな! 責任を取れ! 偽証するな! 法を順守せよ!

  保身を計るな! 卑劣なことをするな! 証拠を隠すな! 改ざんするな!・・・・・・・・・・」

 切りがないが、要は人間としてまっとうに生きよということに尽きる。

 そうでなければ、検察のバッジは「秋霜烈日」から明日にでも

「暖衣飽食」バッジに変わって、「世人はこれを忌み嫌いて

 犲狼の如く思いなむ」であろう。

●参考・「読売」記事http://www.yomiuri.co.jp/net/security/ryusyutsu/20101129-OYT8T00260.htm 

 ●「産経」記事http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101201/trl1012010201000-n1.htm