知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~
今の時代、珍しい事に住宅街の中
に喫茶店オープン。
昨日プレオープンで、開店は火曜日
から。
屋外テラス席(喫煙可)あり。
家伝大脇差
武道や武術で真剣日本刀を所持す
る人は多い。
しかし、選手系の方々は大刀一刀
のみという方も多く見受けられる。
だが、武士の刀は大小で一腰。
しかも、本来、武士のいた時代には
日常的に差していた帯刀は脇差一刀
だ。それで仕事を執務した。
現代剣士の方々にも、是非とも、
大刀一刀のみを持つのではなく、
たとえ脇差を差して演武や試合を
する事がなくとも、脇差をお買い
求めて揃える事を推奨したい。
大小で一腰が武士だからだ。
私は脇差は短い物から長い物まで
幾口(ふり)か家にあるが、それら
は数ある大刀と対になるようにし
ている。たとえ二刀を公の場で帯
びる事はなくとも。
刀は大小でワンセットが武士の差料
だからだ。
これは武術用の私の差料の一。打刀。
天正八年二月日作。大山住仁宗重。
安芸国の古刀で戦後間もない神奈川
県登録。
これには、大永年間の周防国の二王
の広島県登録の脇差を合わせている。
家紋。
日本固有の文化である。
現認家紋数は5100個を超える。
父系は父系家紋として継承し、母系
は母系として家の女性が継承する。
人の祖先を確認するにはミトコン
ドリアDNAの解析で血脈ルーツを
辿れる。母系のみ。
日本人の多くは漢民族や半島から
の血ではなく、南方の大陸から渡
来して縄文人と弥生人の混血とな
った。ルーツを遡ると殆どの日本
人が中国大陸南部に行き着く。
これは科学的に証明された事なの
で覆しようがない。
家紋も男紋は家の家紋だが、女紋
は母の母の母のその母の・・・と
連綿と続く。
実母の家紋を使い始めたところ
まで続く。
男紋は他人を養子を取れば男系の
血脈は絶えるがその妻が養父の実
子ならば血脈は残る。
しかし、真の血脈系統は女紋にこ
そ現れている。
なんだか、ミトコンドリアDNAに
似ている。
日本固有の家紋が「家」を代表する
ものとは短絡させられないのは、
それは男紋と女紋の両立があるから
だ。
江戸期、武家は夫婦別姓だったが、
こちらは今でいう男尊女卑の男社会
ゆえなのだが、この男女別姓の日本
の文化の存在と家紋との関係につい
ては、専門的研究者以外にはその詳
細は知られていない。
最近では、自家の家紋がなんである
かも知らない人たちが増えていると
いう。
家制度が法的にも1948年に崩壊し
て核家族化が進む中、家紋や家に
は興味がない新世代が増えたのだ
ろう。
家紋から家系のルーツを比定する
のは困難である。
多くの日本人は僭称も含めて家紋
語りをする際にルーツを武家に持
って行きたがる人が多い。実に多い。
藩籍もなく武家ではなかったのに
古き先祖を武士にしたがる。
家紋からのルーツ辿りをする人たち
はほぼそれだ。
そして定型句は「と聞いた事があり
ます」だ(笑
あの系図買いのような意図はよく
理解できないが、多分、差別的かつ
選民的優越意識が働いているのだろ
う。
日本の家紋はファミリークレスト
マークだ。
過去に血脈が属した階級などは関与
しない。階級とは別次元のものとし
て存在する。
ただ、日本人ならば犯してはならな
い禁がある。
法律の規制は無いが、法的精神とは
関係がない。日本人としての律だ。
それは菊の御紋と三つ葉葵は絶対に
勝手に私的に使用してはならない、
というものだ。
都心型複合モータースポーツイベントRed Bull Race Day “轟音東京”
久々にくそつまない映画を観た。
原作漫画のあの面白さはどこに
消えたのか。
やはり、実写版では限界性がある
のか。
つまらなさを醸し出しているのは
それはオハナシが荒唐無稽だから
ではない。
どんなトンデモの話でも、作りよう
によっては『スペーストラベラー
ズ』(2000)のような良作には持っ
ていける。たとえ役者が大根であっ
ても『リターナー』(2000)のよう
な快作にも作り込める。
やはり、つまらない映画というの
は役者の度合いよりも作り手の側
の力量の問題かと思う。
ただ、どう考えてもこのシナリオ
ダメでしょう、という作品でも
俳優の演技力で一気に良作にして
しまう事もある。
牡蠣うまし。
一部はカキフライに。
日本人の発明。