私が多用する撞点は凡そ下図の通り。
他には1/4タップ程の位置移動で
ほぼ手玉の見えている前面の全域
を撞く。
1/2=半タップも撞点を変えると、
手玉はまるで別な動きになったり
もする。
また、撞点は、台上の状況次第で
キューのストローク速度を変える
時にも撞点の位置決めを調整する。
一番撞かないのが、ド芯の真ん中
かもしれない。
スキッド(空滑り)が発生しやす
いからだ。
1/4タップから1/2タップは必ず
上か下か斜めの回転負荷を手玉
にかけてスキッドを回避する。
また、イングリッシュはヒネリに
よるスロウの発生回避および逆
利用の為に必須事項なので、必ず
使う。
最悪はスロウとスキッドが同時に
発生する事で、これは進行軌道が
予測不能なので、そうした事態の
発生率が高くなる場面は予め予定
通りにスピンによる回転力と撞き
の加減でそれを回避する。
ど真ん中を撞く事は極端に少ない。
ノー横ヒネリであっても、必ず
1/4タップ下か上を撞いてスキッド
の不正滑りを避けるようにして
いる。ど真ん中撞きが一番不安定
だからだ。野球の投球でいえば、
ナックルのようなもの。無回転
でラシャの上を滑空して行くの
で、手玉はゆえゆらゆらと不安定
になる。
それを避けるためには、ド芯撞き
ではやや立てキューにして手玉を
超低空飛行で飛ばす。
高橋邦彦プロの関東オープン公式
戦における点玉10番ボールの撞き。
ど真ん中の撞き下ろしによって
手玉を超低空の空中飛行させてい
る。ラシャの摩擦の影響を手玉が
受けないためだ。
結果、極めて直線的な手玉進路を
確保する事ができる。ラシャから
の摩擦を一切受けずに的玉に手玉
がヒットするからだ。コピー紙が
1枚入るか入らないかの空中飛行で
も、効果は絶大だ。スキッドとも
スロウとも無縁である。
2022ジャパンオープンで優勝
した佐藤麻子プロは、真ん中
の撞点ではキュー先を撞き下
ろす操作で手玉に外力をかけ
てスキッドを回避している。
私も「割れない押し」などの
時によく使うが、ド芯撞きの
時にも使う。
この撞き方は奥田玲生(たまみ)
プロも多用している。
キューをただ真っすぐにポコン
と出して手玉を転がす突きは
ほぼ一切使わない。
全て全球において私は手玉を
キューで「撞いて」いる。
高橋邦彦プロの場合、もっと
極端で、払い撞きや撞き下ろし
を多用する。
理由は手玉を素転がしにさせず、
すべて「撞く」という外力に
よって制御するためだ。
高橋プロはミリ単位でそのキュー
操作を正確に実行している。
「キューは水平に真っ直ぐに
撞き出す」。
これは正しい一面もあるが、
ごく初心者向けの初歩セオリー
であり、キュー操作には非常に
多様な撞き出しの方法がある。
ゴルフがとても似ているのだ
が、ゴルフとビリヤードはル
ーツの大元が同じだからかも
知れない。
もしかすると、ゴルフクラブの
ようなメイス使用の時代にも、
ゴルフのような多様な技法が
あったのかも知れない。
ビリヤードがメイスからキュー
に完全に替わったのは1860年
代からだが、チョークの発明
とその後のタップの発明によ
り多種多様の外力を手玉にか
けられるようになった。
当然、ビリヤードは、手玉を
転がして他の玉に当てるので
はなく、手玉に自在な軌道を
描かせて動かすゲームだ。
ゆえに、手玉は突っつき転がす
のではなく「撞く」のである。
世界のトップ選手が全員手玉
を「撞いて」いるのは、それ
がビリヤード技法の中心幹だ
からだ。
「玉は撞け。転がすな」が
ビリヤードの大原則。
転がす場面も皆無ではないが、
まずその手法は使わない。
いろんな撞点と撞き出し方法
を使っています。
予測不能なので、そうした事態の
発生率が高くなる場面は予め予定
通りにスピンによる回転力と撞き
の加減でそれを回避する。
ど真ん中を撞く事は極端に少ない。
ノー横ヒネリであっても、必ず
1/4タップ下か上を撞いてスキッド
の不正滑りを避けるようにして
いる。ど真ん中撞きが一番不安定
だからだ。野球の投球でいえば、
ナックルのようなもの。無回転
でラシャの上を滑空して行くの
で、手玉はゆえゆらゆらと不安定
になる。
それを避けるためには、ド芯撞き
ではやや立てキューにして手玉を
超低空飛行で飛ばす。
高橋邦彦プロの関東オープン公式
戦における点玉10番ボールの撞き。
ど真ん中の撞き下ろしによって
手玉を超低空の空中飛行させてい
る。ラシャの摩擦の影響を手玉が
受けないためだ。
結果、極めて直線的な手玉進路を
確保する事ができる。ラシャから
の摩擦を一切受けずに的玉に手玉
がヒットするからだ。コピー紙が
1枚入るか入らないかの空中飛行で
も、効果は絶大だ。スキッドとも
スロウとも無縁である。
2022ジャパンオープンで優勝
した佐藤麻子プロは、真ん中
の撞点ではキュー先を撞き下
ろす操作で手玉に外力をかけ
てスキッドを回避している。
私も「割れない押し」などの
時によく使うが、ド芯撞きの
時にも使う。
この撞き方は奥田玲生(たまみ)
プロも多用している。
キューをただ真っすぐにポコン
と出して手玉を転がす突きは
ほぼ一切使わない。
全て全球において私は手玉を
キューで「撞いて」いる。
高橋邦彦プロの場合、もっと
極端で、払い撞きや撞き下ろし
を多用する。
理由は手玉を素転がしにさせず、
すべて「撞く」という外力に
よって制御するためだ。
高橋プロはミリ単位でそのキュー
操作を正確に実行している。
「キューは水平に真っ直ぐに
撞き出す」。
これは正しい一面もあるが、
ごく初心者向けの初歩セオリー
であり、キュー操作には非常に
多様な撞き出しの方法がある。
ゴルフがとても似ているのだ
が、ゴルフとビリヤードはル
ーツの大元が同じだからかも
知れない。
もしかすると、ゴルフクラブの
ようなメイス使用の時代にも、
ゴルフのような多様な技法が
あったのかも知れない。
ビリヤードがメイスからキュー
に完全に替わったのは1860年
代からだが、チョークの発明
とその後のタップの発明によ
り多種多様の外力を手玉にか
けられるようになった。
当然、ビリヤードは、手玉を
転がして他の玉に当てるので
はなく、手玉に自在な軌道を
描かせて動かすゲームだ。
ゆえに、手玉は突っつき転がす
のではなく「撞く」のである。
世界のトップ選手が全員手玉
を「撞いて」いるのは、それ
がビリヤード技法の中心幹だ
からだ。
「玉は撞け。転がすな」が
ビリヤードの大原則。
転がす場面も皆無ではないが、
まずその手法は使わない。
いろんな撞点と撞き出し方法
を使っています。