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『引っ越し大名』(2019年/松竹)
なかなかよき物語に御座った。
しかし、幕命による転封転封の連続
なんてのは、家中にとってはたまら
んね。
武家政権時代は、極限パワハラの
時代。
しかし、武士などの身分を超える、
人の信義とは何であろうか、とい
う事がテーマの作品。
かなり良作。
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個人的にはドットボールよりも、
ボールは重さに個体差がある。
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新品未使用。アラミス6ドット。
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長年使い込んだブランズウィック。
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使われたのが9個ばかりの為、使用
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平口結貴プロのMezz Cue。
最近のキューは手玉のトビを抑える
ために、重量増となる先角を極度に
短くする設計のキューが趨勢。
この平口プロのシャフトは、先角と
いうよりも、もはやタップを接着す
るだけのリングのような構造になっ
ている。
先角の元々の意味は、キュー先の木
部が割れないようにガイドのカラー
の役目だった。
そのため、丈夫な大羊の角や象牙が
使用されて来た歴史がある。
ただし、キュー先の重量が増すと、
手玉の横トビが増幅するため、キャ
ロムなどでは大昔から先角を短くし
て軽量化する構造になっていた。
また、ポケットでも、先角をカット
して手玉横トビを抑える改造を施し
たプロは多かった。
しかし、手玉のトビが極限まで減少
するということは、球種が極度に少
なくなる事と連動するので、極端な
トビ除去設計を嫌うプロも多い。
ノーマルソリッドシャフトをあえて
選択するプロがトッププロに多い
のも、そうした理由による。
「手玉の突出した直進性=良いキュー」
ではないからだ。
こうした手玉直進性のみを求める
といったキューの登場という歴史的
な変化は、決して「道具の進化」で
はなく、多様性を持つキューの登場
として捉えるのが正鵠を射るものだ
ろう。
キューは自分が使う道具なので、自
分が気に入った、自分のプレースタ
イルに合った物を選ぶのが正解だろ
う。
私個人の場合は、ハイテクシャフト
とカーボンシャフトは使用しない。
私の撞き方においてはそれらの優位
性を見いだせないからだ。
私の場合はソリッドシャフトが合致
している。
世界大会で活躍する平口プロ。
シュート力抜群の選手だ。
TAD遣い、内垣健一プロ。
あえてTADを使い続けているのが
滅茶苦茶カッコいい。
TADを使い続けるのはトッププロ
では女子の佐藤麻子プロと男子の
内垣プロしかいない。
そして、ノーグローブ。
トラディショナル・スタイルだ。
時代の流行に流されて変転せず、
自己の視座が盤石。
立ち位置と振る舞いが清冽である。
武士みたいだ。
ベスト8:内垣建一 vs 北谷好宏
~JAPAN POOL CHAMPIONSHIP 2023
ベスト8:土方隼斗 vs 原口俊行
~JAPAN POOL CHAMPIONSHIP 2023
ポケット東西プロの年間上位者のみ
が出場できる今年から開始された
新大会、ジャパン・プール・チャン
ピオンシップ。
伝統のナインボール種目での大会だ。
しかも、近年珍しい勝者ブレイク。
イリーガル・ルール(ブレイクで
インしても規定玉数がキッチン内
に走らないとターン)ではあるが、
国内男子プロのナインボールの試
合があまり存在しなくなった現代
にあっては、ナインボール・クラ
シックのようで見ていて楽しい。
まるでU.S.オープンみたいだ。
テーブルは特設会場でのダイヤモ
ンド台。
私が一番好きな台は国産箱台だが、
次に好きな台がダイヤモンドだ。
ノーマルでもカップの開き具合が
絶妙で、奥が深く、簡単ではない。
(ポケットのクッションはハの字
に開いている程難しい)
また、レールがフラットに近く、
幅広なので、撞き味は箱台に非常
に似ている。
ただ、ダイヤモンド・テーブルは
とても高価なため、ビリヤード場
でも置いている店が少ない。
撞いてみると極上のテイストの
プール・テーブルです。
今回、国内戦では珍しく、正式な
プール・スペクテイター・チェア
に選手は座っている。
完全にThe U.S式です。
こうした試合環境が増える事を
期待します。
この新大会、新しい歴史を開き
そうな気がする。
ジャパン・クラシックとして定着
してほしい。