渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

タップ締め

2023年03月25日 | open
 
 
今、メインのキューのシャフト
に着けているタップは問題ない
のだが、気になる点が一点だけ
あるので、新品タップを締めて
る事にした。
ある独自ノウハウによって締め
る。ただの締めではない。

独自じゃないんどけどね(笑
大昔にスリーのプロやポッケの
SAの先輩から伝授された方法。
スリーの先輩はベルギーに撞球
留学もしていた。
方法は口伝(くでん)。
セッティングがびたりと決まる
と、物凄く良いタップになる。
 
自作バット+TADシャフトのハーフ
&ハーフ。
最高なのだ。
これでいいのだ。




出張撞き

2023年03月25日 | open



たまには気分を変えて、という
で、久しぶりに本物の玉屋へ。










かつて昔の大昔、この入口の横
の壁に私の名前が金属銘板で彫
られめ込み掲示されていた。
大会準優勝の時。ルワット選手
の横に。今は無い。
オーナーの若がプロになる前の
頃だ。


華台で撞く。


コンディション最高の台。


キャビネットドアには大昔の
海外選手たちのサインがある。
エフレンやリニングやルワット
等々。今はインドネシア国籍の
小杉選手もここに食客として
た。キュー切れ日本一だった人。


地方大会等も開催される店。




チョークの手入れもごく普通の
仕事をしている。これが当たり
前。褒める事ではない。元プロ
の店である。当たり前の事を当
たり前にやっている。
オーナーの若はプロになる前の
若者時代からの知己で、うちの
撞球会が開催したトーナメント
にも気兼ねなく参加してくれた。
気立ての良い、いい男。


ブラの最新台。
ラシャもクッションも穴も最高。
手入れもぬかりない。


穴幅は撞球会華台よりもやや緩
め。
しかし、慎重に狙わないとガコ
ガコで穴内クッションに蹴られ
る。英語でディナイ!というや
つ。サイドも相当絞っている。
玉台はこうでないとならない。


ナインボール5ラック先取りを
4セット。
かなり入れた。


やはり、このキューが良い。
ニッケルメッキのピースメー
カー。


イメージはこれ(笑


撞球国日本

2023年03月25日 | open

戦前の那須塩原温泉

かつて日本の温泉旅館には撞球
が必ずあった。
明治から昭和中期まで、日本は
撞球王国だったからだ。
戦後、温泉旅館の撞球室は卓球
室となったものも多い。
いわゆる「温泉ピンポン」が
それ。

広島県尾道には古い温泉施設が
ある。
















演芸舞台もある。
旅回りの一座とかの上演もあった
のかも知れない。


今は卓球台は撤去されているが、
かつてはまずビリヤード台を置
いていたであろう造りの部屋が
ある。造作がいかにも撞球用の
部屋造りなのだ。テーブル1台分。
今はただの空間にしてある。


この出張の部分が推定撞球室。
温泉娯楽室として利用されて
いたのたろう。


旅回りの一座といえば、旅回り
役者の人でカスタムキューコレ
クターの座長を知っている。
バラブシュカはじめ、タッドや
ジナやその他かなり貴重なキュー
も持っている。奥村プロのTAD
も持っている。
彼は私に言った。
「私は本当にひどい奴なんです。
いつも浮気してしまう。何度も。
でも、全てのキューを愛してし
まうんです」
芸に生きる彼は呟くようにそう
語った。

映画ロケ地 〜京都 1969〜

2023年03月25日 | open


映画『日本暗殺秘録』(1969)
から。

戦前の東京のシーンでのロケ地。
1969年時点の映画公開作品だが、
セットではなくロケだ。
右手にビリヤード「チドリ」が
見える。「京極東宝」も。
ここは、京都市中京区新京極四条
だ。
戦前の東京と風景は非常に似て
いるが、道の先のビルは戦前
建築物ではなく、惜しいところ。

東京は大空襲で丸焼けになった
が、空爆を受けていない山手地
区は、この映画が撮られた1969
年前後あたりは戦前とあまり
わらぬ風景だった。ただし、そ
れは住宅街だ。
京都は全域戦災を免れたので、
古い街並みがそのままであった
ので、よく映画のロケ地として
使われた。
今でも、路地裏から新選組が
出てきそうな通りは多く残る。
先斗町あたりは道割もそのまま
だ。

京極東宝(1954開設〜2006閉鎖)
京都市中京区京極四条上ル仲之町
534-1


かつて、日本の街には映画館と
ビリヤードがあった。
戦前の東京などは、ビリヤード
は今のラーメン屋ほどあった。
辻を曲がればビリヤード。
それが東京都心部の風景だった。
京都も大阪もそうだった。
日本の三都は撞球の都。

映画『日本暗殺秘録』(1969)

2023年03月25日 | open



桜田門外ノ変から昭和まで、日本
のテロリスト群像を描く。
暗殺者を単なる殺人者としてで
はなく、その決起動機についても
スポットをあてる。
特に昭和時代は背景と人々の心
象もえぐり出す試みが成されて
いる。
テロリズムは粗暴犯行ではなく、
常に社会的動機が存在した。
社会構造と苦しむ人民を何とか
しようとしての行動が常だった。
だが、それは、社会秩序の中では
「悪」となるのであった。
そうした生々しい人間像を描いた
作品。
昭和時代を描いた編での千葉真
一の熱演が胸に迫る。哀しみに
包まれている。




不思議な流れ 〜ピースメーカー〜

2023年03月25日 | open


実銃ではなく、トイガンの話。
西部劇にコルト・シングル・
アクション・アーミーはつき
ものだ。
日本でも1960年代からコルト
SAAは人気が高かった。
日本人が世界初モデルガンと
いうトイガンを作った時から、
SAA人気はうなぎ登りだった。

1960年代から70年代のSAA
ブームでは、実は.45ピース
メーカーの人気は5.5インチ
銃身の砲兵モデルが圧倒的な
人気だった。
4.75インチの俗称シビリアン
モデルを好むのは、ドロウを
実際にやる人たちだけに限ら
れていた。
古い西部劇に出てくるSAAが
殆ど5.5インチモデルだった事
も背景にあっただろう。
ほんとに4.75インチを好むのは
ドロウを嗜むマニアのみだった
という社会現象があった。

ところが、1990年代あたりから、
西部劇でも考証がなされ、4.75
インチモデルが映像で多用され
始めた。
するとどうだろう。
現実世界でも日本もアメリカ(実銃)
も、4.75インチモデルの人気が
大爆発した。
日本のトイガンなどは、4.75
インチがまず標準、のような
風潮までできた。


1960年代、1970年代には4.75
を好む少数派だった私だが、
いつの間にか世間の多数派に
なってしまった。
まるで離れ目好みが市民権を
得たように。
離れ目ちゃんは1960年代や
1970年代にはファニーフェイ
スと呼ばれてレアだった。
浜美枝さんや相本久美子さん
やキャンディーズの蘭ちゃん
などは。
それが萌えヲタ文化開幕と共に
今や離れ目ちゃんが標準にな
った。アイドルたちも。

ピースメーカーは、日米におい
て、1960-1970年代まで実は
5.5インチモデル=アーティラ
リーが人気が高かった。
4.75インチモデルが急浮上した
のは1990年代以降だ。
この社会現象は面白い。
アメリカでニュースポーツと
して、カウボーイシューティ
ングとドロウ競技が盛んにな
り始めた時期とも重なる。
その先鞭をつけたのは、やは
り1990年代に始まったプチ
ウエスタンムービー製作ブーム
だろう。良い西部劇が映画の
中に復活した。
そして、そこでは4.75が多く
登場した。
それをベースに米国で実銃で
のシューティングが始まって
人気を博した。
日本ではトイガンでのドロウ
競技も組織化されて来た。
それまではごくごく一部のフ
ァンがドロウシュートしてい
ただけだった。
今や、流れは完全に「まず
4.75インチが標準」という
流れに変わった。
私がトイガンのSAAを買った
のは1967年からだが、ここ
50有余年の歴史を俯瞰して
見ると、流れの遷移が面白い。
4.75インチのピースメーカー
が離れ目ちゃんになったから
だ(笑
社会的世相として。

でも、個人的に一番好きなの
は、実はコルト・コンバージ
ョンだったりする。






最高なのだ。
そして、実銃のコルト・メタル
カート・コンバージョンは、
西部開拓時代においては、アメ
リカでとても多く普及して町の
市民や開拓民たちが所持して
いた。
民衆の銃がコンバージョンだっ
た。
造形美だけでなく、そこがいい。
コンバージョンは、実は最初か
ら今の離れ目ちゃんだったのだ。
異形のモノとして排除されてい
たのではなく、受け入れられて
いた。


離れ目ちゃんについては一家言
あるが、実は、欧米人の女優さ
んたちは、ほぼ全員が離れ目。
これ事実。離れ目で口が大きい。
なので、かつて日本で離れ目
ちゃんが「変な顔」とされて
いた時代にあっては、離れ目
ちゃんたちはまるでハーフの
ような面立ちの印象があった。
こじんまりと真ん中に寄った
和風顔ではないからだ。
浜美枝さんなどは典型だ。
だが、日本人初のボンドガール
である。選ばれた。
それは、日本人ぽくない顔立ち
とプロポーションというのが
確実にあった事だろう。
1960年代にあっては、顔立ち
は英米人ぽく見えた。
という事で、離れ目ちゃん万歳。

ショーン・コネリーが日本人役
というのは、いくら何でも無理
があったど。007の日本編。