横浜ツーリング 100年以上現役!
化け物「水道みち」をゆく【バイク】
【ツーリング】【横浜水道みち】
こうなるとロードはただの道で
はなく、もう遺跡だね。
これだから道走りは面白くて
やめられない。
ちなみに「水道みち」という道
路は横浜には別な場所にもあっ
て、鶴見区の眼鏡橋(響橋)か
ら西に馬場・北寺尾のいわゆる
地元では有名な奇抜な形の古い
給水塔エリアから東横線の菊名
の方面に抜ける道が「水道みち」
と呼ばれている。
私は響橋付近の高台にずっと暮ら
していたので馴染みがかなり深い。
今でもあのあたりに引っ越したい
と思ってる程で。
かなり良い町。地場の住人たちの
気質と人柄が。おれぁ大好きさ。
人柄が最大最高だった土地は新宿
区西早稲田馬場町界隈だが、横浜
鶴見の高台エリアもかなり良かっ
た。
住む場所というのは、行政の在り
方にもよるが、その場所の住民が
どんな土地柄人柄かがとても大切
になるよ。自由意思で引っ越す人
たちはよくよくリサーチしたほう
がいい。一度住むとなかなかパッ
とは別場所に引っ越せないだろう
から。まして家を買ったりする
と。排除意識の塊が集団居住して
いるような土地は避けたほうが
いい。あまりにひどい人柄の土地
柄なので精神を病んでしまう実例
は私の場合かなり見て来たので。
横浜から始まる歴史はかなり多い。
近代日本建設のモデルケースが
横浜だったからだ。
ハマからすべてが始まる。
とか言うと中華思想みたいだけど
さ、中華街思想ではなく(笑
でも、私が子ども時分には中華街
はまだ「南京町」と呼ばれていた。
そして、日本が台湾を正式な中国
とし、中華人民共和国とは国交が
無かった時代には、横浜中華街で
は、ロープを張って「中華人民
共和国領土」とかの札を下げて
いたりもした。これホントの事実。
台湾も大陸中国も同じ中国人で
あるのだが、戦時中の国共合作
の抗日運動が分裂してからは
大陸に首都を置いた中華民国の
うちの蒋介石派の国民党が共産
党によって台湾に封じられた。
そして台湾は独立国家としての
歩みを刻む事になった。
一方大陸では共産党の抗日戦線
の勢いで実験を握り、中華民国
は崩壊して、毛沢東が率いる新
生中華人民共和国が戦後に成立
した。
元々は一つの中国だ。
ただ、中国は日本とは異なり、
革命での国潰しと国家建設を
繰り返して来た5000年の歴史
がある。
とはいっても、世界で一番古い
国は日本なのだが、日本では
革命が起きた事が一度も無い。
横浜中華街に行くと、日本と
中国(大陸・台湾どちらも)の
人々が真に日本人と親交を結ん
でいる事がよく判る。
私が子どもの頃と違って中華街
は観光化されたが、一つの異国
文化と日本との交流拠点として
今も息づいているのは心が休ま
る。
それは「外国人居留地」という
空気ではない、他国同士が溶け
合うエリアとなっているからだ。
そこでは大陸中国も島しょ中国
も無い。同じ中国人だ。
本当はそれが本来の姿だろう。
朝鮮にしても、本当は北も南も
無い。だが、戦後国際政治によ
って国が真っ二つに分断された。
そして同じ国の民なのに、権力
者の独裁と大国の思惑により対
立している。
北朝鮮も中国も共産主義でも何
でもない国なんだけどね。共産
主義や社会主義とは無縁の疑似
でしかない国家体制なのだけど。
まあ、ニセモン作ったのはソ連
のスターリンが悪いわけでさ。
元々ナチスドイツと蜜月だった
のがソ連の似非共産主義だった
のだけど、途中で世界情勢と
戦況を観てソ連はナチスを裏切
った。
で、話を戻すと、道を走って
いても、そうした人や国の歴史
を感じたりする訳なのさ。
都内を走るとまた別なところで
面白くて、東京って江戸の頃の
ままの道割なのよ。ほとんどが。
そうしたのを重ね合わせると、
「お、今江戸期の江戸城の堀の
上を走ってるんだ」とか思った
りする訳。
赤羽橋のそば通ると、「この
あたりで清河八郎が佐々木忠
三郎に斬られたんだなぁ」と
かさ。
「東京丸焼けになったけど、こ
の新橋の山手線の高架は戦前の
ままだなぁ」とか。
ただ風景景色を楽しむだけで
なく、そうした遠い歴史の息吹
と触れ合いながら道を行くのが
面白いのよ。
その時、走り人は時空を超えた
時の旅人になる。
今回紹介した動画は、横浜港に
寄港した外国船乗組員たちから
「赤道を超えても腐らない」と
言われた高品質な水を供給した
1914年の先人たちの軌跡をその
水路沿いに源から辿って行くと
いうスケールのでかい動画だ。
これ、実に面白いですよ。
ただのツーリングではなく、実
に深い。
横浜の水がうまかったのは、こ
んな理由があったのかと、私も
今更ながら先人たちの努力に感
銘を受けた。
こうした過去の人たちに敬意を
抱く発見の旅は、ただの二輪走
行での道行きよりもずっと心が
洗われる。良い。