渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

エンジン回転域 ~オートバイの乗り方~

2025年01月27日 | open




4ストロークマシンではバ
ルブサージングを起こしそ
うで怖いので、エンジン回
転域はピークトルクや、や
や上の最大パワー回転域ま
でしか私は使わない。
だが、2スト車の場合、私
は結構かなり上まで使う。
ピークパワーを超えてパワ
ーが落ちる領域まで。
これは一般的ではない特殊
な乗り方だろうが、私はそ
うやってかつては乗ってい
た。コースも公道も。

2ストの場合エンジンブロ
ーではなく焼き付きの懸念
が常に付きまとうが、オー
バーレブよりも、スロット
ルを戻した時に焼き付くケ
ースが2ストでは特性上多
い。これは混合でも分離給
油であっても。
エンジン回転は、整備調整
後の試走ではピークパワー
手前あたりまでしか使わな
いが、本走行の時にはかな
り上まで使って私は走る。

今は2スト原付のようにパ
ーツがふんだんに無いので、
動態保管状態でいたわりな
がら乗るようにしているが、
2ストが現役の時にはピー
ク領域の上をよく使ってい
た。
それには走行方法論上の理
由がある。

今乗っているオートバイは
4ストも2ストも数十年前
の旧車なので、かつての車
両現役時代のようにエンジ
ン回転を上の上まで回して
乗ることはあまりしないよ
うにしている。
ただし、2スト原付スクー
ターはパーツがまだ今のと
ころは世の中にあるので別
物。
吹け切るまで回す。


私が大型車を所有したくない
理由の一つにエンジンパワー
の問題がある。
大型車はおしなべて走行性能
は高性能であるのだが、その
車が持つポテンシャルを公道
でフルに使えないというのが
極めて違和感と不具合感に包
まれる惹起素因として示され
るからだ。
2スト250とて、すべての力
を出し切ろうとすると、公道
では即免許飛びの速度にはな
るのだが、そうではない法定
速度域、高速道路速度域でも
250の2ストや400の4スト
車は充分にマシンの挙動特性
やパワーが楽しめるのである。
これは大きい。
「乗っててつまんない」とい
うオートバイではない世界を
旧ミドルクラスやライトウェ
イトクラスは確実に持ってい
る。抑えに抑えた走行ではな
く、車が活き活きと元気に走
るのだ。
それゆえ、旧中型ミドルクラ
スや250ライトウェイトクラ
ス、二種原付などは実際に走
らせる事自体が非常に面白い。
伸び伸びと元気一杯に走らせ
てあげる事ができるから。
本当は大型二輪を所有してい
る人たちも、違反とは解って
いても「ドッカーン」と開け
て思い切り走らせてみたいと
思っているのではなかろうか。
そうなるとサーキットのコー
スしかなくなるが、公道で日
常的に抑えに抑える走行を二
輪に強いるのは、乗っている
ほうもストレスが溜まるので
はなかろうか。大型車でもト
コトコ乗りで移動の為に二輪
を使う人以外は。

それと、もう一つ大型車を回
避したい理由がある。
それは、大型排気量車をまる
で「高級車」であるかと勘違
いしている諸君が世の中には
あまりにも多すぎて、うんざ
りしているのだ。排気量が多
い二輪車に乗る事を「ステッ
プアップ」とか言っている連
中はまず全てその類だ。
排気量違いで大排気量車に乗
り換える事を「シフト」と表
現する人たちは別な感性、二
輪の本質を見据えた感性を持
っている事だろう。
オートバイの特性の良さとは、
そうした高級嗜好性の感性や
概念とは真実の部分では相容
れない。
1台2000万円のビリヤードテ
ーブルを持っているのを自慢
するようなのと同じ気風が日
本のさもしい二輪乗り世界で
は確実に存在する。
そのさもしさがさもしい人間
によって「排気量マウント」
という二輪の本質とは乖離し
た超馬鹿な頭の悪い言動を構
成している。知性も品性も著
しく乏しい。
私はそれは拒否する。

諸条件から考察して、一番面
白いのは、高速道路も乗れて、
そして爆発的瞬発力もある2
スト250モデルではなかろう
かと私は思う。
私自身もモーターサイクルが
耕運機のような動きしかでき
ない物だったら乗りたくない
し、もしそうならオートバイ
などには乗っていなかっただ
ろう。
バイクは俊敏さこそが命だと
思う。
これは不動の不朽的定理では
なかろうか。
だからこそ、その機動力を活
かす運用を人類は行って来た。
日本でも郵便配達や、新聞配
達、白バイという特殊な警察
取締り車両、軍用車両等々。
バイクは活き活きと走ってナ
ンボの乗り物だ。

吉永の小百合ちゃんでさえ、
17才のリアル女子高生の時に
役の上とはいえバイクに乗っ
てた。ごく普通に。2ストに(笑




 


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