ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




映画を観ると、とっても落ち着くんですよね

これも中毒の一種なんではないかと思っています(笑)。小学生の頃に初めて映画に触れ、その後、中学生になると映画専門誌を読み漁るようになって、毎月何度か、よく一人で映画を観に行っていました。勿論、安い映画館や、最新ロードショーを二本立てでかけている郊外の映画館まで出かけて行ったり。一ヶ月で10本以上、映画館で観てたこともあります

ツアー中などはなかなか落ち着いて観れないので、こうしてツアーが明けると、もう反動のように映画が観たくて仕方なくなります。山口から二日酔いで戻ったその日に、這うようにしてレンタルショップに行き、結局あれから一週間で、えーっと、かれこれ6本観ましたかねー。

ちょっと戦争に絡む作品が多かったんですけど、

中東での英米の「テロを未然に防ぐため」、というお題目の下で行われる、あまりにも非人道的な現地人への高圧的行為、そしてキューバでの監禁生活の模様を描いた「グアンタナモ 僕達が見た真実」。・・・痛かった。そして、悔しかった。そして、怖かった。占領、統制とはどういうものか。そして、白人による、目に余る人種差別の現実。こういう映画、ヒットはしないのだろうけど、でも存在価値はとっても高いと思います。

終戦間近の昭和天皇を描いた、ロシアの作品、「太陽 THE SUN」、そして、同じく、終戦間際のヒトラーと将校、取り巻き、国民達を描いた「ヒトラー 最後の12日間」。この2作品、戦時下の国のリーダーとして(しかもたまたまですが、日独は、同盟国、そして後、敗戦国)の、それぞれ終戦時間際の様子を描いた人間ドラマです。見比べると、対比点と共通点、どちらもお国柄といいますか、人民性といいますか、非常に面白く、沢山の発見、気付きがありました。それにしても、「太陽」で昭和天皇をここまでシュールに演じてみせたイッセー尾形さん・・・もう、素晴らしいとしかいいようがありません。元々好きな方でしたが、この演技には、ある種の狂気すら感じます。日本人じゃ絶対に撮らない(題材からして、たぶん撮れない)映画だともおもいますので、とても貴重かと。

そして、アメリカの銃社会を痛烈な風刺として描いた、必見の映画、ちょっと古い作品ですが観損ねておりました「ボウリング・フォー・コロンバイン」。視点はもとより、編集も素晴らしかった。そして、まぁ映像美の為の娯楽作品だろうと思って借りたのに、残虐な手を使って攻め込む大国と、自国の民を守ろうとする小国、という図式もなんだか今の僕には興味を引く設定で、とっても楽しませてもらえた、「300」。勿論映像はめちゃくちゃ綺麗でしたねー。ところどころ、ちょっとゲームの挿入映像かいな?ってくらい、やけにドラマティックで(笑)。

そして、昨夜は「ロッキー・ザ・ファイナル」。

ボロ泣きです。本編が終わって、でもエンドロールの最後まで涙が止まらず。終わってすぐ30分くらい巻き戻して、また泣きながら観ました。

ってかね、オープニング10分で3回くらいウルっときてましたからね。本当に、あのロッキーが帰って来たよぅって

どんだけー(笑)。

実は、シリーズ一作目の「ロッキー」は僕が自分のお金で観た、最初の映画なんです。小学校4年生だったでしょうか。「ロッキー2」と二本立てでした。それであまりにも感動しましてですね、少し間をおいて二回、観に行きました。泣きましたねー、小学生なりに(笑)。「ロッキー3」の映画チラシは、文房具屋さんでラミネートしてもらって、ずっと下敷きにしてました。勿論、公開してすぐ、映画館で観ました。泣きました。「ロッキー4」も、映画館とレンタルで、二回、もしかしたらもう一回ぐらい観ていると思います。その数だけ、泣いているということになります。「ロッキー5」・・・これにはあえて触れないでそっとして置きましょう。一作ぐらい、ね(笑)。

そして、いよいよ、「ファイナル」ですよ。残念ながら、映画館では見れませんでした。でもね、これはあの、2日で脚本を書き上げ、自分で監督・主演をし、アカデミー賞作品賞を勝ち取った、あの歴史的名作であります一作目に対する素晴らしいセルフ・オマージュ(賛辞・献辞)に仕上がっていました。こんなに良く出来ていたのなら、映画館で観たかった。でも、一人だったからこそ思う存分・・・ってのもありますからね(笑)。

戦争問題ではアメリカを批判するようなことを言っておいてアレですが、「ロッキー」最高。これぞ、アメリカンドリーム。だってロッキーは、いつも少しも、ずるくない。自分を信じてて、他人を愛してる。時に無様に、鼻水たらしながらワンワン泣きながら苦悩するロッキーが、猛烈にカッコいい。そして、努力をして、自分に打ち勝って、毅然として困難に立ち向かう姿。こでが出来たら、勝負の結果なんて、実は小さなこと。でも、「チャンプ!」と街の誰もが称える。でも、決して奢らない。ほんと、彼こそがちょっと切ない、でも理想のアメリカンドリーム体現者なのでしょう。だからアメリカ人も、民族のいち理想像としてのロッキーが、きっと大好きなんだと思いますよ。そう信じたいな

お、書いてて、また盛り上がってきた(笑)。ロッキーの右手を高々と挙げたい気分です。

なので写真は、そんな気分を、少しでも解っていただこうかと(笑)。

ではー。



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