今になって、見つかったのか、
それとも、今になって、公表することにしたのか。
ちょっとわかりませんが、
「福島第1原発:排気塔配管で10シーベルト 事故後最高値」
「福島第1原発:別の場所でも10シーベルト超」
「福島第1原発:1号機建屋で5シーベルト 立ち入り禁止に」
この数値は、本当に物凄いことなんですけれども。年間1ミリシーベルトを守ろう、と言っているところで、10000ミリシーベルトですからね。しかも、この10シーベルト=10000ミリシーベルトは、計測機器が計れる限界値で、針は振り切れてしまっていたわけで、・・・ということは、それ以上の可能性も高いとのことですしね。
3月の、あの連続水素爆発(一部は核爆発だ、という見方もあるようですが)の直後、第一原発の正門の近くの線量は、「胃のレントゲンの四分の一です。」、なんて公表してたのが懐かしいです。本当だったのか、操作されていたのかは、何年かしたらわかるのかもしれませんね。よく、戦争などの秘密資料が「戦後60年たって見つかった。公開に踏み切った」なんて番組がありますが、ああいうのと同じように、当分は極秘裏にされてしまうのかもしれません。
そもそも、あれから、放射性物質が突然現れたわけではないでしょうし、では、ずっとあったということになれば、やっぱり、大変なことになっていた(いる)わけですよね。特に、原発の処理にあたっておられる現場の方々にとっては・・・。そして怖いのは、あの限られた敷地内の線量ですら、4ヶ月以上もちゃんと把握されていなかったということだと思います。なら、広大な周辺の土地の隅々が、ひいては、日本全体のあちこちの線量が、いったいどうなっているのか、公的に正確に計測するのは、もはや不可能ではないでしょうか。
なので、これから先、『自分の身の回りは自分で計り、管理し、身を守る。そして情報は共有していく』。というのが、あたりまえになるかもしれません。これまでしばらく、日本では安全はタダでしたが、これからは、参加型の安全管理、という感じでしょうか。ガイガーカウンターの購入に、市町村から支援が出るとかね。・・・早く携帯とかに計測器が付くといいですね。
そして、それは、当然敷地内だけでなく、
「栃木県産牛肉 出荷停止指示へ」
広がっています。というか、やはり広がっていたことでの影響が、出てきました。(「ただちに・・・」の有効期限が切れたようにも見えます。これから、あと何回か、何回も、切れるでしょうね。時限爆弾のように。)
これで、福島県、宮城県、岩手県、栃木県の牛が、出荷停止になりました。
ちなみに、栃木県は、出荷数で全国五位の規模だったのだそうです。
生産者にとっては勿論、消費者にとっても、いろんな意味で、精神的にもね、もう、本当に大打撃だと思っています。
日本は、世界一、食べものが安全な国とよく言われますが、
今まで、沢山の公害や汚染問題がありました。
四日市喘息や水俣病、イタイイタイ病に、光化学スモッグ、ダイオキシン、アスベスト、薬害エイズ・・・
何度も書きますが、僕も、小児喘息で公害認定を受けて、何年にも渡って通院した一人です。
しかも、喘息は完治はしないので、一生付き合っていくわけです。
今回は、公害ではないかもしれません。
事故による災害です。
地震が引き金ではあったにせよ、その後の処理や、情報の遅れから、人災の部分も、非常に多くあるのは間違いないでしょう。
そして、その影響は、これから数年、数十年にわたって、何がしかのかたちで出てきて、
野菜や牛、魚などの出荷停止問題のみならず(目の前のこの問題で、一体どれだけの人々が、大変なことになるか、想像にかたくありません)、この先、実際に、人や動物の健康被害として、あらわれてくることでしょう。
でも、今までもどうにか克服してきましたよね。
多大な犠牲は払いましたが、でも、ここまでやってきました。
だから、今回だって、どうにか、頑張らないとです。
ご存知の方も多いとは思いますが、いよいよです。
「千葉・栃木 米の放射線検査へ」
この先、沢山の県で、検査が行われることでしょう。
(追記:「農水省、新米の放射性物質検査方法を3日にも公表 全国19都府県が検査を決定、検討」。図あり)
検査の結果、値が大丈夫であればいいですが、望まれざるものだった場合、
・・・考えたくありませんが、大変なことになりそうです。
(すでに、古米の取引価格が上がってきているとのこと。)
でもね。
とにかく、乗り切らなきゃならないんですよ。
だから、出来るだけ(できれば一人たりとも)、今回のことで病気になったりしてはいけないんです。
健康で、
しっかり、自分や地域や、日本人としての生活を守っていかなくては。
原発問題は、あれから一度も好転していません。
良さそうなニュースは、すぐにその後の悪いニュースに必ずかき消され、
結局、一つもよくなっていないと思います。手を焼いているというより、もはや、全然手におえていない、という印象です。
第一ステップが予定通り完了したなんて、信じてる人が果たしてどれだけいるでしょうか。
炉を冷やすために注入している冷却水の行方が、全部は把握できていない、つまり、どこに流れて行っているのか、よく分かっていないそうです。手品じゃないんですから。
またこの問題も、これから、「うわっ」っていうニュースになるでしょう。(・・・ニュースにできない=公にしないほうがいいとされる事柄も、実は沢山あるだろうな、ということは、常に思いつつ見ますけれども。疑り深いようですが、信用できる、と思える要素の方が圧倒的に少ないので。)
でもね。
こんな、考えれば考えるほど、なんだか、ちょっとくじけそうになる気持ちを、・・・とにかく、奮い立たせないと。
最後には、勝ちますよ。
ってか、勝ちましょうね。
こういうときだからこそ、見えてくるものも沢山あると思いますし、
きっと、何か、見つかるはずです。
ね。
ではー。