く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<カモミール(カミツレ)> 「聖なる薬草」、ハーブティーとしても人気

2012年06月02日 | 花の四季

【童話のピーターラビットにも登場】

 キク科でヨーロッパ原産。ハーブの中ではラベンダーと並んで人気が高く、古くから民間療法にも用いられてきた。古代エジプトでは聖なる薬草として重んじられ、古代ギリシャでは負傷兵の傷を癒すための入浴剤として浴湯に入れていたという。解熱、鎮痛、消炎、発汗、消化促進、利尿などの作用があり、不眠症、神経痛、便秘、胃腸炎、腰痛、筋肉痛、歯痛、口内炎などに効き目があるといわれる。

  大別すると、白花で1年草のジャーマン種、花が少し大きく多年草のローマン種、黄花で草木染の染料になるダイヤーズ種(イエローカモミール)がある。カモミールといえば一般的にジャーマン種を指し、江戸幕府が19世紀初めにオランダから取り寄せた薬草の中に含まれていたという。和名のカミツレはオランダ語の「Kamille(カミルレ)」が訛ったものといわれる。

 花の中心にある黄色い花芯は成熟するにつれて盛り上がる。それを摘み取って乾燥させたものをハーブティーや生薬、入浴剤、安眠用の芳香剤などとして使う。カモミールティーは世界で広く愛飲されており、ピーターラビットの童話の中にもおなかの具合が悪いピーターに、お母さんウサギがカモミールで作ったティーを飲ませる場面が描かれている。

 精油はジャーマン種よりローマン種のほうに多く含まれる。水蒸気蒸留法で抽出して、シャンプーなどの化粧品やアロマテラピー、お菓子やデザート、アルコール飲料などの香料として使われる。カモミールはコンパニオンプランツの一つとして、害虫を寄せ付けず近くに生えている植物を健康にする働きもあるそうだ。

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