く~にゃん雑記帳

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<フサフジウツギ(房藤空木)> 芳香に集まるチョウ 英名「バタフライブッシュ」

2012年09月16日 | 花の四季

【トラノオに似た薄紫花、学名から「ブッドレア」とも】

 フジウツギ科の落葉低木。高さ2~3mで、枝先に10~20cmの円錐の穂状に薄紫の小花を無数につける。中国中西部原産で、日本にはヨーロッパで品種改良されたものが明治時代中期の1890年ごろ渡来したといわれる。ただ、秩父地方(埼玉県)の荒川上流部で野生化したものが見つかり「チチブフジウツギ」と呼ばれる。このこともあって帰化植物説のほか一部に在来種説もあるという。

フサフジウツギ

 学名の「Buddleja」から別名「ブッドレア」。英名では「バタフライブッシュ」とも呼ばれる。芳香を発散し蜜も多いため、アゲハやタテハなどのチョウやクマバチ、オオスカシバ(ガの一種)などがよく集まることによる。欧米の庭園では「チョウを呼ぶ花」として、好んで植えられる植物の一つになっている。「ニシキフジウツギ」の別名もあり、花の色が白や紅などの園芸品種も出回っている。

 同じ仲間の「フジウツギ」は学名の「Buddleja japonica」(ブッドレア・ジャポニカ)が示すように、日本原産で本州・四国地方の山間の川沿いでよく見られる。フサフジウツギ同様、芳香があり紅紫色の小花を多数つける。サポニンの一種を含む有毒植物で、葉や茎には魚を麻痺させる作用があるという。「ウラジロフジウツギ」は九州や四国南部に分布する。このほか、同じ仲間に「コフジウツギ」や中国原産の「トウフジウツギ」などがある。

 花木の中には「○○ウツギ(空木)」の名がついたものが多い。これは茎の中が空洞になっているという特徴を表すもので、同じ仲間を示すものではない。フサフジウツギはフジウツギ科だが、タニウツギやヤブウツギはスイカズラ科、マルバウツギやヒメウツギはユキノシタ科、コゴメウツギはバラ科とそれぞれ異なる科目に分類されている。

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