※9月7~20日の分を「く~にゃん雑記帳Ⅱ」(http://blog.livedoor.jp/kenken1948/)に掲載しています。
【「巣に近寄らないで」と囲い、近くには滑り台も】
大阪市中央区の「中大江公園」が2つの話題で沸騰している。一つは日本ミツバチが大きな木の根元の空洞に営巣、ハチがブンブン飛び交っていること、もう一つは最近、人の手によって傷つけられたとみられるハトの変死体が相次いで見つかっていること。すぐそばには小学校や大阪商工会議所があり、まさに大阪のど真ん中。警察や大阪市は公園利用者や地域住民に注意を呼びかけている。
ハチの巣が見つかった木の根元周辺は、公園に来た人たちが近づかないように緑のプラスチックのフェンスで囲っている。さらに「日本ミツバチの巣がありますので、いたずら等で刺激しないように近寄らないでください」と注意を喚起する張り紙。連絡先として「東部方面公園事務所」と電話番号を記している。幅20cmぐらいの空洞からはハチがひっきりなしに出たり入ったり。せっせと蜜を集めてきているのだろう。そのそばには滑り台などがある児童広場。
9月から10月にかけてのこの頃は、ちょうどハチのコロニー(巣)が最盛期を迎える時期。巣の中の幼虫やサナギを守ろうと攻撃的になっているから要注意だ。ただミツバチはよほどのことがないと人を攻撃しない。万一刺されたら、すぐにハチの針を抜いたうえ水で洗い流すこと。怖いのはミツバチの巣を襲うことがあるスズメバチがやって来ることだ。スズメバチに刺されると、時に呼吸困難などの急性症状「アナフィラキシーショック」を起こして死に至ることもある。1回目に刺された時より2回目が危ない。
2010年には全国で20人、11年には16人がハチの犠牲になっている。その多くがスズメバチによる。関西では一昨年、和歌山で飼育中のミツバチを襲ってきたオオスズメバチを追い払おうとして刺された男性が亡くなり、昨年は兵庫県篠山市で草刈り中の男性がキイロスズメバチに襲われ亡くなった。今年も8月に滋賀県米原市でスズメバチの巣を駆除しようとした男性が刺されショック死している。
ハチから身を守るためには、巣のそばで大声を出したり振動を与えたりしないこと。とにかく巣に近づかないことが一番だ。スズメバチなどが近くに飛んできたら静かにやり過ごす。手や棒で追い払おうとすると、逆にハチを興奮させるため逆効果。ハチは黒いものを攻撃する習性がある。このためハイキングなど野山に出かける時には白っぽい帽子や長袖・長ズボンが無難。香水や整髪料はハチの警戒フェロモン(仲間に知らせる匂い)に似た揮発性物質が含まれ、その香りがハチを引き付けることがあるため、避けたほうがいいそうだ。
【ハトの死骸、〝猟奇的犯行〟へのエスカレートを懸念】
中大江公園の入り口など数箇所に「お願い」というタイトルで大阪府警東警察署の張り紙がある。それによると「どう見ても〝人の手によるもの〟と言わざるを得ない」傷つけられたハトの死骸が最近相次いで見つかった。これが「今後〝猟奇的犯行〟につながらないとも限らない」として、夜中から朝方にかけて不審な行動、または不審人物を見かけたら、すぐに警察に一報するよう呼びかけている。この一件を知人に話したところ、なんと「2カ月ほど前、首から上のないハトを見た」というではないか。場所はこの公園から北へ約400mの北大江公園のそば。そのハトをカラスが突っついていたという。
小動物の変死体といえば、今年5月以降、兵庫県下で続発している。加古川市や高砂市で首を切断されたキジバトや、首や腹を切られたネコが相次いで見つかり、姫路市の私立中高一貫校の通用門そばには刃物で切断されたカラスやサギの首が放置された。さらに7月には同じ姫路市の商店街で、胴を切断されたネコの死骸……。警察が動物愛護法違反などの疑いで調べているが、一体どんな人物がこんなむごいことをやっているのだろうか。
中大江公園では毎年春に桜まつり、夏には盆踊りが行われ、住民でつくる公園愛護会のメンバーはいつも清掃や水やりもやっている。地域住民にとってはかけがえのない交流と憩いの場だ。それだけにこの不気味なハト騒動が一刻も早く収まって、元の平穏な公園に戻ってほしい――。皆さん、心からそう願っているのではないだろうか。