く~にゃん雑記帳

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<ショパン・ピアノコンクール> 小林愛実(20歳)、ファイナル進出が決定! 

2015年10月17日 | 音楽

【8カ国から10人、米とカナダから各2人、韓国期待のソンジン・チョも】

 ポーランド・ワルシャワで開催中の第17回ショパン国際ピアノコンクールで、山口県宇部市出身の若手ピアニスト小林愛実(20)が見事にファイナリスト10人の中の1人に選ばれた。現地時間の16日深夜に発表があった。3日間にわたって行われたセミファイナル(第3次審査)の進出者12カ国20人が8カ国10人に絞られ、18~20日に行われる最終審査に臨む。優勝者をはじめ6人の入賞者は現地時間の20日深夜に発表される予定。(写真は小林さんのCD/DVDアルバム)

   

 日本人出場者は小林をはじめ有島京(23)、中川真耶加(21)、小野田有紗(19)、須藤梨菜(27)の5人が2次審査まで進んでいたが、3次に進出できたのは小林一人だけだった。5年前の第16回大会では2次で日本人全員が敗退していた。小林がピアノを始めたのは3歳のとき。母が小林の人見知りを直そうとピアノ教室に通わせ始めたという。鋭い感性に恵まれた小林はめきめきと腕を上げ、7歳のときに日本のオーケストラと共演デビューを果たした。その後、全日本学生音楽コンクールで史上最年少優勝、ショパン国際コンクールin Asiaで金賞を受賞。ショパン生誕200周年に当たる2010年にはショパンに関する芸術活動で世界の100人の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」をポーランド政府から授与された。現在は米国フィラデルフィアのカーティス音楽院に留学中。

 ファイナルに進出するのは米国とカナダから2人ずつ、そして日本、クロアチア、ラトビア、ポーランド、ロシア、韓国から1人ずつ。10人のうち女性は小林と米国のケイト・リュウ(21、シンガポール生まれ)の2人だけ。韓国のソンジン・チョ(21)は15歳の若さで浜松国際ピアノコンクールを制するなど日本でも知名度が高い。米国のエリック・ル(17)はまだ若いが予備予選免除だけあって実力は折り紙付き。ロシアのドミトリー・シシキン(23)も注目される。地元ポーランドからは15人が本選に出場していたが、ファイナルに残ったのはシモン・ネーリング(20)の1人だけだった。ポーランドと同じく本選最多出場国として注目された中国勢は結局1人も最終審査まで残ることができなかった。

 ファイナルの演奏曲目はショパンのピアノ協奏曲第1番または第2番。オーケストラはワルシャワ・フィル、指揮はヤツェク・カスプシク。最終審査の演奏は現地時間の18日午後6時にスタートする。小林は10人中、韓国、クロアチアのファイナリストに続いて3人目の登場が予定されている。ショパンコンクールでの日本人の最高順位は第8回(1970年)の内田光子の2位。第12回(1990年)には横山幸雄が3位に入賞している。4日後、小林の朗報を心から期待したい。

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