【今年で4回目、見物客からの義援金は十津川村へ】
東大寺の南大門~中門で18日、にぎやかに「奈良県南部災害復興祈願奉納阿波踊り」が繰り広げられた。今年で4回目。奈良徳島県人会の阿波踊り同好会「大仏連」(長尾弘・連長)が中心になって、紀伊半島豪雨災害(2011年9月)の翌年から始めた。この日集まった義援金は11月28日に十津川村に届けられる予定。(写真は東大寺中門前での組踊りの最中に飛び込んできた雌鹿)
「大仏連」の結成は2002年。会員は現在60人ほどで、「楽しく、元気に、はつらつと」をモットーとし、本場徳島の演舞場をはじめ年間20回ほど遠征したり地域イベントに出場したりしている。今年の東大寺での奉納には関西在住者でつくる「なにわ連」や姫路の「城東連」、神戸の「楠公連」、伊丹の「深雪連」など関西阿波おどり協会加盟のグループも駆け付けた。参加者は総勢約210人。
出発点の南大門周辺ではあちこちで、踊り手たちが海外からの観光客らと記念写真に納まっていた。午後1時、連名を掲げた高張り提灯を先頭に出発。大仏殿の入り口に当たる中門までの参道を軽快なリズムに乗って練り歩いた。中門に到着すると、各連が順番に隊形を変えながら踊る〝組踊り〟を披露。踊りの最中に若い雌鹿が飛び入りするハプニングがあり、どっと笑いを誘う場面もあった。最後は全ての連に見物の人たちも加わって、にぎやかなうちに奉納踊りは終幕となった。