言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<39>「言い過ぎないこと」

2012-01-09 10:59:50 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第39回目です。


39.言い過ぎないこと


広告制作を依頼され、最初に打合せる時、必ずといっていいほど、クライアントは、商品の特性をあれこれ言い立てます。
クライアントにすれば、その商品ほどいいものは他にないという自負を持っていますから、それはそれは凄いものです。

そして、それらをすべてをコピーの中に入れてほしいというのが本音です。
下打合せで、これとこれは削りましょうとこちらから言っても、いやこれは絶対必要なことなんだとほとんど言い張ります。
でも、一消費者の立場で見ても、客観的に見ても、どうみても消費者のメリットにはあまりないものも結構多いというのが本音です。

じゃあ、それをどのようにして引っ込めさせるか。

その場で、「これはちょっと」と言ってもまあ駄目です。
そんなときは何度も言っていますが、それをテーマに1案、ムダですが作りましょう
いかにもそれを強調するように作りましょう。
良識のあるクライアントなら、それで、ああこれは駄目だ、と気づくはずです。

それでも、最終的にそれが採用されそうになったら、やはり、これはユーザーの心にはあまりヒットしませんよ、とやんわり言って、自分がこれだと思うコピーが採用されるように持っていくべきです。

それでも駄目だったら、もうクライアントに従わざるを得ないですね。
なんと言っても、クライアントがお金を出して、その広告を出すのですから。
その後にフォローできる体制だけは整えておいた方がいいでしょうね。
失敗した後の代替案も用意して。



さて、話がちょっと横にそれましたが、今回のテーマは「言い過ぎない」です。

クライアントとの打合せの時は、できるだけクライアントの言いたいことを聞きましょう。
もうこれ以上はないというまで、聞く方がいいでしょう。
それからがコピーライターとプランナーの仕事になります。
どの点を強調して、どの点を捨てるか。まず頭におくことは、ユーザー(消費者)がピンとくるのはどの点か


自分の考えはそれからです。

自分がユーザーなら、この商品のどこが一番気になるか。
果たしてその点が一般のユーザーも気にするところか。
それから何案か作成しましょう。

しかしその前に、アピールするところをすべて書き出し、一度そのすべてを入れて文章を作りましょう。


いかがですか。
そのままなら冗長になって、とても広告のコピーとは言えない、ただの文章になってしまっているはずです。
そこからがコピーライターのコピーライターらしい仕事になります。

どこを削って、どれを残すか。
必要なことが多くても、削れない場合は、箇条書き等にして残すとか、工夫の仕様はあります。
しかしできるだけ削りましょう。
削ぎ落とし、さらに削ぎ落とし、そうしてひとつのコピーができあがるのです。
それをクライアントから聞いたメモと比較しながら、見てみましょう。


まず、ユーザーが惹きつけられるものになっているか。

言いたいことはほとんど入っていたら、まずまずベターです。

しかしそれよりも、ちょっと言い足りないかな、と思うぐらいだったら、それがベストです。
いいコピーは、必ず、ユーザーが言い足りないところを自分の頭の中で完成させてくれますから。

まあそんないいコピーが書けるのは、なかなかありませんけどね。
ですからまずベストを目指すよりも、ベターを目指して、ちょっと力を抜いて書いた方がいいでしょうね。


<40>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサーの藤田でした。

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外身だけ真似ても………

2012-01-09 09:16:59 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝も冷えましたね。
というよりも、昨日は日中でも晴れていながら寒くて、応えました。
その寒さが、今朝の冷たさを連れてきているというところ、ですか。

今日は成人の日ですね。

私たちの頃は1月15日と決まっていたので、今日9日が成人の日だと言われても、あまりピンときません。

1月15日は毎年天候が荒れ、雪の日も多かったような記憶もあります。
でもこうして1月第2月曜日が成人の日だと言われるようになると、そうした記憶も、毎年日にちが違うので、○日は雪が多いよねとかいうことも話の種として言えなくなりました。

ハッピー・マンデーもいいですが、やはり祝日は固定してほしいですね。個人的には。もちろん故事的にも。


昨日は日曜日でしたが、1軒年始に出かけました。
自分が密かにメンターと見なしている方です。

今年のお正月は喪中ですので、7日を過ぎてから、寒中お見舞いにと考えて、昨日になりました。
その方は家具店を2店舗経営されている社長で、昨日はその本店にお伺いしました。

行ってみると、駐車場にはたくさんの車が駐まり、店内も多くのお客様でにぎわっています。

地方の家具店ではこの時期、日曜日と言っても閑散としているのが普通です。
しかしその店はアウトレット家具を扱っているので、お客様が引きも切らないようです。

この店も4年ぐらい前までは、地方の普通の、ちょっと安い価格の品揃えで販売しているごくふつうの家具店でしたが、あるときこのままではダメだということで、現在の形態に業態を変更したのです。

その成功を見て、各地の家具店からたくさんの経営者が見学に見えるようです。
そうして、上辺を真似るんですね。

しかしこの家具店は、もちろん中身からすべて従来の家具店から脱却したシステムを開発しているために、そのシステムが判らないために、ほとんど同じように外見を見せて営業しても、しばらくするとお客様に「何だ、以前と同じじゃないか」と見抜かれてしまうんですね。

ここを真似してアウトレット店を開業したところも、まだ1軒も成功例がないそうです。

その独自システムをここで明らかにすることはできませんが、私が言いたいのは、いくら外見を真似しても、中身が伴っていなければ、失敗しますよ、ということです。

どんなに成功例を聞いても、どんなに成功例の本を読んだところで、成功したのはその成功した経営者の方が真剣にやったからであり、決してシステムだけではないということです。

真似るなら徹底して経営者の人格まで真似しないとダメだということです。


また、そんなことまでして真似る必要もないんです。
あなたの店にはあなたの店独自の、システムとも呼べないようなものでも、何か独自のものがあるはずです。
だから今も、店を、厳しいながらも経営できているんです。

その“何か”を見つけて、それを伸ばしていけば、いいんです。
どこかの成功例を真似る必要はありません。
また中途半端に真似ると、それこそ失敗して元も子もなくしてしまいます。

あなたの店の独自の“何か”を見つけてください。

余談になりますが、昨日もちょっと伺っただけで2時間近くお話を聞くことができました。
その話が面白いんですね。

お聞きしながら、もしかしたらこの人の話を聞いて、この家具店の物語を書いてみたくなりました。
波瀾万丈なので、きっと面白い物語になるのではないかと思います。
いずれ本にしたい、みんなにもっとここを知ってもらえたらなあという思いが強くなりました。
これは今年の課題として少しずつ進めていこうと思っています。


それでは今日はこれで。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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