こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある地方商店街の小さな一歩」<その10>
「以上が私が考えるこの満天通り商店街の改革プランです。
これからはみなさんへのアイデア提案となりますが、聞いてください」
本田は続けた。
「今、満天通り商店街のすべての店を飲食にと言いましたが、そうしたくない場合は、もうひとつ提案があります。
それは日本全国の名産品を各個店がひとつの県のものを、たとえば理事長の田島さんの店では青森県の物産を販売するということですね。
それぞれの店で受け持つ都道府県を決め、めいめいがひとつの県を担当して販売するんです。
この◯◯市だって、日本全国の出身者がいるはずです。
そうすると、懐かしさで、まず他府県出身者の方たちがこの商店街にやって来る理由ができます。
まだどの商店街でもそういったことはやっていないと思いますので、これは話題にもなると思うんです。
どうでしょうか。もちろん現状の店ではなく、きちんと自身の店のコンセプトを表明し、自分の店しか扱っていない商品を開発し、新しく店は生まれ変わることが前提ですが。
いかがでしょうか」
「ちょっと待ってくれ。それよりも、さっきの話だ。
それが大問題だ」
「お店の転換の件ですね」
「ああ、それだよ」
「今変わらなければ、これからいつまで経っても変われないんじゃないでしょうか。
今のままじゃじり貧でもう先が見えています。それはみなさんが私なんかよりも切実にお判りじゃないんですか?」
「今さらって感じもある」
「もう意欲もないんですか?」
「何とかしたいなって思うときもあるが、われわれもみんな歳だからな」
「あなた方はいいでしょうね。みなさんいい時代も見てきたんですから。でもあなた方の跡継ぎはどうなるんですか。
もうすでにこんな店なら継がなくたっていいやって、サラリーマンになっている方もたくさんいらっしゃるじゃないんですか?」
「ああ。俺はそれでいいと思ってる」
「へえ、それでよく理事をやってますね」
本田はまた挑発した。
「はっきり言わせていただきますね、この際だから。
あなたのような方がこの商店街の役員にいるから、こうなってしまったんじゃないですか?
良くしていこうという意欲ゼロの人がいるんだから、そういう人が街をひっぱっていったら、そりゃ方向も悪くなりますよね」
「言いたくないが、言う通りだな」
そう言って彼はみんなの方に向き直り、「すまなかったみんな。この場で辞任させてもらうわ。俺なんかみたいなのがいないほうが良くなると思う」
彼はそう言うと、席を立ち、出口に向かっていった。
「待ってくれ、村上さん。あんただけの問題じゃないんだ。みんなとは言わないが、ある程度はみんなそういったあきらめがあるのに、何とかしようとうわべでは役員会で言ってきた節がある。そうじゃないか、みんな」
田島が言った。
ほとんどの出席者が小さく頷いた。
そこでみんなは黙ってしまった。
これでは収拾がつかなくなると感じた田島は、本田の顔を伺った。
本田はここでもうひとつ、出そうか、それとも出さないでおこうかと迷っていた、ある考えを、いい機会だと披露しようと思った。
<11>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
繁盛店になりたいか!
基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある地方商店街の小さな一歩」<その10>
「以上が私が考えるこの満天通り商店街の改革プランです。
これからはみなさんへのアイデア提案となりますが、聞いてください」
本田は続けた。
「今、満天通り商店街のすべての店を飲食にと言いましたが、そうしたくない場合は、もうひとつ提案があります。
それは日本全国の名産品を各個店がひとつの県のものを、たとえば理事長の田島さんの店では青森県の物産を販売するということですね。
それぞれの店で受け持つ都道府県を決め、めいめいがひとつの県を担当して販売するんです。
この◯◯市だって、日本全国の出身者がいるはずです。
そうすると、懐かしさで、まず他府県出身者の方たちがこの商店街にやって来る理由ができます。
まだどの商店街でもそういったことはやっていないと思いますので、これは話題にもなると思うんです。
どうでしょうか。もちろん現状の店ではなく、きちんと自身の店のコンセプトを表明し、自分の店しか扱っていない商品を開発し、新しく店は生まれ変わることが前提ですが。
いかがでしょうか」
「ちょっと待ってくれ。それよりも、さっきの話だ。
それが大問題だ」
「お店の転換の件ですね」
「ああ、それだよ」
「今変わらなければ、これからいつまで経っても変われないんじゃないでしょうか。
今のままじゃじり貧でもう先が見えています。それはみなさんが私なんかよりも切実にお判りじゃないんですか?」
「今さらって感じもある」
「もう意欲もないんですか?」
「何とかしたいなって思うときもあるが、われわれもみんな歳だからな」
「あなた方はいいでしょうね。みなさんいい時代も見てきたんですから。でもあなた方の跡継ぎはどうなるんですか。
もうすでにこんな店なら継がなくたっていいやって、サラリーマンになっている方もたくさんいらっしゃるじゃないんですか?」
「ああ。俺はそれでいいと思ってる」
「へえ、それでよく理事をやってますね」
本田はまた挑発した。
「はっきり言わせていただきますね、この際だから。
あなたのような方がこの商店街の役員にいるから、こうなってしまったんじゃないですか?
良くしていこうという意欲ゼロの人がいるんだから、そういう人が街をひっぱっていったら、そりゃ方向も悪くなりますよね」
「言いたくないが、言う通りだな」
そう言って彼はみんなの方に向き直り、「すまなかったみんな。この場で辞任させてもらうわ。俺なんかみたいなのがいないほうが良くなると思う」
彼はそう言うと、席を立ち、出口に向かっていった。
「待ってくれ、村上さん。あんただけの問題じゃないんだ。みんなとは言わないが、ある程度はみんなそういったあきらめがあるのに、何とかしようとうわべでは役員会で言ってきた節がある。そうじゃないか、みんな」
田島が言った。
ほとんどの出席者が小さく頷いた。
そこでみんなは黙ってしまった。
これでは収拾がつかなくなると感じた田島は、本田の顔を伺った。
本田はここでもうひとつ、出そうか、それとも出さないでおこうかと迷っていた、ある考えを、いい機会だと披露しようと思った。
<11>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
繁盛店になりたいか!
基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)