言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<41>「そんなに簡単に作っていいの? キャッチフレーズ」

2012-01-23 11:03:42 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第41回目です。

41.そんなに簡単に作っていいの? キャッチフレーズ

 
書店の広告関係やビジネス関係の書棚をのぞくと、よくこんなタイトルの本が目に入ります。
『すぐにでもできるキャッチコピー』
『カンタン! キャッチコピー』
               等々。

企業の皆さん、店主の皆さん、本当にそんなに“カンタンに”、“誰にでもできるように”作っていいの? 会社やお店の商品を左右することですよ。

これは言っておきますが、あくまでも素人の人が参考にするものですよ。

でも、素人の人も、それを真に受けて、言うがままに作っていたら、結局他社や、他店と同じものになってしまいます。そうじゃないですか。
巷には、それらを参考にしたと思われる稚拙なコピー(キャッチフレーズ)が出回っています。
それらのほとんどは、そういった世に言うところのヒットキャッチからヒントを得て、ただキーワードを自分の会社やお店に都合のいいものに変えているだけです。

<例>
「△△社の元気の素は、◯◯◯です。」

 「わたしたちは◯◯◯をいつも鍛えています」

 ◯◯◯の中に、自社の、自店の売りを入れれば、さあ完成です。なんてね。

それでいいんだよ。と開き直ることのトップは、それはそれで幸せでしょう。
しかしそれで自分の会社なり、お店なりがオリジナリティを持つことができている、なんて考えていると大きな間違いです。
じゃあ次の新商品、お店にふさわしいキャッチフレーズは?

また物真似ですか。

それは類型化への第一歩、落とし穴です。

それで悩んでまた違うキャッチフレーズを真似る。

ドツボ、ですね。

どんどんオリジナリティから離れていきます。

苦しんで作ってみましょうよ。
苦しんで、苦しんで出てきたキャッチフレーズでいいじゃないですか。あなたはコピーライターじゃないのですから。



さて、それではプロのコピーライターの番です。

あなたはそれまでに出てきている気に入ったコピーを真似ていませんか。そのまま使うには、さすがに抵抗があって、ちょっと言い回しを変えたりなんかして。

そういうのもよく見かけますよね。
最初の頃よくいいましたけど、勉強中はいいんです。
どんどんいいコピーを真似て、真似て、真似まくってみる。それは自分のオリジナリティをつかむ近道でした。
また、一度はそうしないと、コピーの持ついいリズムがなかなかつかめないからです。

でも、一人前のプロになったら、今度はそれをお手本に勉強されるコピーを創造しましょう。

苦しいです。

それはそれは苦しいです。

でも、プロなんだから。

それで飯を喰っているわけですから。

それひとつで、名も知れなかった商品を世に送り出し、ヒットさせるのですから。

そんな大それたことをやってのけることができることもあるのに、それが教則本のパクリだったとしたら・・・。悲しくなっちゃいますよね。
逆にヒットすればヒットするだけ、良心の呵責に悩まされることになってしまいますよ、きっと。

ね。

クライアントのために、そしてひいては消費者のためになる商品を世に送りだすためには、やはり苦しまなくては。
そんなに苦しまなくても、ヒットコピーなんて、じゃんじゃん生みだせるよ、と豪語する人。いいですねえ、しあわせでしょう。人生、楽しいでしょう。
そういう人は、せいぜい楽しんでください。
そうでない人は、世のため、人のため、そして自分のために、苦しみましょう。サディズム的ですが、そこから楽しみが出てきます。



今回言いたいことは、まあどうしてもでないときはちょっと教則本を眺めてみるのはいいけど、苦し紛れに教則本には頼らないで、やはりプロならプロらしく、でないときは苦しみましょうということです。

教則本はあくまでも、あまりコピーの力を信じない人、素人の人が使うべきものだということです。

キャッチフレーズが、とにかく体裁良くあればいい、という人向けなのですよ、教則本というのは。
まあそういうことで役に立っているのであればいいんですけどね。


<42>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサーの藤田でした。

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発想の仕方

2012-01-23 10:20:23 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝はちょっとは暖かかったですね。(最近にしては、というだけのことですが)
でも朝から曇っています。いっとき太陽が雲の間から顔を出しましたが、すぐに引っ込めてしまいました。
夕方からはまた雪になるという予報です。
またシベリア寒気団が南下して、このあたりを覆いそうだということです。
さすがに寒中、ですね。

昨年突然なくなったサッカーの松田選手の追悼ゲームが、横浜の日産スタジアムであり、そのテレビ中継を見ていました。
松田選手は群馬(桐生市)出身の元Jリーガーなので、この群馬にはファンも多く、彼がワールドカップに出場したときにはずいぶん盛り上がったものでした。
その彼が一番輝いていたときに同じフィールドで敵味方として戦った仲間たちが集まって、またその姿を見せてくれました。
カズ、ヒデはもちろんゴンなどおなじみの顔ぶれに、福西、宮本、名波や鈴木といった選手も出場していました。
(個人的には秋田が出ていなかったのが残念でしたね)
現役(あ、カズもゴンもまだ現役でした!)では中村選手や中澤選手なども。

懐かしいなあと思う反面、そんな懐かしさにとらわれているのは、自分が歳をとった証拠だという反省心もわき起こりました。
それよりも、未だ現役でやっているカズやゴンを見習い、自分もいつまでも現役で活躍できるように日々精進しなくちゃと、改めて思うところがありました。

ゲームは絵に描いたような安田のループシュートで決まりましたが、カズのサイクルシュートも見られて、ゴールにはなりませんでしたが、それはそれで楽しませてくれ、さらにはトルシェの粋な計らいで、終了5分前に再びカズとヒデがピッチに立ったときには、微笑まずにはいられませんでした。


さて、その後いつものようにTBSの「夢の扉+」も見ました。

今回は全身エアバッグの車を作った広島大学の升島教授が主人公でした。
“誰にもけがをさせない”車ができないだろうかと自分で作り始めたのです。

試行錯誤の後、できあがった車はお世辞にもかっこいいとはいえない、ムーミンのような車でしたが、ちゃんと陸運局の審査も通り、一般道を走るその姿を見ると、これは街中を走るコミューターとして量産販売すれば、けっこう売れるんじゃないかなと思いました。
もちろんさらにデザインの必要もありますが、面白いものになるなあという予感もあります。

この番組を見ていていつも感じるのは、その筋の専門家でない人が、必要にかられて考える「もの」というものの発想は、私たちにも必要な力だなあとつくづく感じるということです。

そのためには、当事者ではなく、一度当事者から離れて、第三者の目で、冷静に見つめてみるということが必要だなと思います。
違った視点で考えると、日頃見えていないものがはっきりと見えてくるということもよくあります。

あなたも、もちろん自分もですが、物事に詰まったら、一度そのことから離れて眺めてみてください。
もしくは、今まで見ていた面ではない面を見てみる、ということも有効だと思います。




それでは今日はこれで。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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