kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

2014年 京の夏の旅・しょうざんの迎賓館「文化財時別公開 峰玉亭」

2025年02月09日 | 京都
2014年 京の夏の旅・洛北にひろがる「しょうざんリゾート京都」再投稿の続きです。

普段は非公開の「峰玉亭(ほうぎょくてい)」

峰玉亭の玄関
北山台杉や紀州青石で造られた、約3万5000坪の広大な「しょうざん庭園の中に建つ峰玉亭」は、創始者 松山政雄氏が昭和30年代に建てた数寄屋造です。

約3年の歳月をかけた峰玉亭の完成(1965)を見ずに
松山政雄氏は亡くなられたそうです。


栖鳳(せいほう)の間

初めに案内された部屋は
竹内栖鳳の掛軸がかけられ、部屋の名前になっています。

一枚板の床に南天の床柱、家にも南天はありますが・・・
こんなに太い南天は初めて見ました。



そして狩野派の襖絵です。



廊下の床財は「とちの木」です。
(肌触りが良くて裸足で歩きたいほど)



廊下の天井部分も、各地から集められた竹で凝っています。
(すべての天井に、凝った竹が使われていました。)



こんなお部屋も・・・



ここは、金箔の襖のお部屋です。



いま通ってきた廊下の端に鶏の襖絵が・・・
これは伊藤若冲が描いたものです。


商談に使われた部屋「吉井勇の間」

「吉井勇の間」は、部屋の片側が書院棚のようになっていて
棚に商品(着物)を並べ、お客さんに品定めをして貰います。

※吉井 勇氏は、大正期・昭和期の日本の歌人・劇作家・小説家。



「吉井勇の間」に名付けられた部屋には
吉井勇の直筆がかけられています。



振り返えると、すぐ後ろに「円山応挙」の襖絵が・・・



応拳の名前があります。
こんなに近くで見ていいの? と思うほど近くです。



最後に案内された部屋です。
床柱は最初の部屋にあったナンテンと同じ木の下半分。



富岡鉄斎の作品があります。(富岡鉄斎の間?)



窓の外に見えるのは
坂東妻三郎邸にあった梅ノ木が移植されたものだそうです。
※坂東妻三郎は、昭和の大スターで田村亮・正和等の父親。


峰玉亭は
南天の床柱や欅の一枚板の床板など、全国から選りすぐりの材を集めて建てられ、江戸期の狩野派の襖絵や、竹内栖鳳の掛軸が掛けられた迎賓館でした。

再投稿ですが「紙屋川別館 湧泉閣」へと続きます。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする