喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

河原学園看護学科と炭焼き

2012-10-26 | ブログ
 
 
 河原学園は、松山市にある四国最大の専門学校。
そこに看護学科あるとは、知らなかった。

 先日、尊敬する愛媛大学農学部の鶴見先生が、
国立大洲青少年交流の家で、河原学園看護学科の生徒に炭焼き実習
を教えるということを聞いた。

 そこで新たな疑問。
看護学科の学習と炭焼き?
その関わりがよくわからない。
 
 そんな疑問を持ちながらも、鶴見先生に会うために、
1時間かけて、弟と一緒に出かけた。
 夜8時に到着。
会場では、たき火がされていて、学生さんたちはそれぞれ過ごしていた。
 すでにドラム缶炭焼き窯が10基ほどできあがっていた。

 

 鶴見先生と久しぶりに再会に話がはずんだ。
そして、看護学科の庄司先生を紹介してもらった。
 この時とばかりに先ほどの疑問を聞いてみた。

「看護実習と炭焼きはどんな関係があるのですか?」
すると庄司先生は、誠実にこたえてくれた。

「感性を磨くためです。
炭焼きは、火を入れて、窯開けするまで中の様子が見た目ではわかりません。
でも出てくる煙をよく見ていれば、中の様子が予想できます。
煙の量、色、匂いなど。
 それは、患者さんの体の調子を見る場合も同じことがいえます。
患者さんの様子をよく見ていれば、体の中の様子が予想できるのです。
そこで、予防できたり、早い処置ができたりします。」

 なるほど。
こんな話を聞いたのは初めて。
河原学園では、毎年この実習がされていて、希望者も今年は80名もいるとのこと。

 自然から学ぶことは実に多い。

                    岬人(はなんちゅう)