喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

伊方町豊之浦を歩く

2016-04-29 | 感動
 昨日、仕事のため伊方町豊之浦を歩いた。
実に11年ぶり。

 急な斜面に人家が建ち並び、小道が迷路のよう。
それがまたおもしろい。
情緒がある。



 浜に下りてみると、漁師町にふさわしく、たくさんの漁船がつながれていた。



 海の男たちの誇り。
それを支える女性たち。

 昔から人情味ある豊之浦の人たちが大好きだ。
途中、記憶をたどりながらお世話になった井上商店を訪ねてみた。
 ガラガラとドアを開けると目が合い、
「ご無沙汰していました。」
「お変わりありませんか。」
 そんな会話に胸が熱くなる。

 この店があるおかげで、ちょとした物がいる時にどれほど助かることか。
お年寄りや車の運転ができない人がどれほどありがたがっていることか。

 次の仕事があったため長話はできず、店をあとにした。
すると背中から呼び声がして、
「これでも飲んでください」
と缶コーヒーを渡してもらった。

 本当、あったかいなー。


 また今度ゆっくりと立ち寄りたい。
伊方には明るい未来がある。



     岬人(はなんちゅう)

 

 

おもしろい瀬戸内の風景

2016-04-29 | 佐田岬の風景
 昨日、おもしろい風景が見られた。

 釜木湾に低い霧が立ちこめ、海が見えない。
まるで高い山から見下ろす雲海のようだ。



 この霧が発生した理由は、海水温度が低いところに、暖かく湿った空気が流れ込み、
その空気が海水に熱を奪われ冷やされることにより、空気中に含まれていた水蒸気が霧となったのだ。

 海水は、暖まりにくく、気温より2ヶ月ほど遅れて上昇するため、
瀬戸内海では、3月から7月に気温が水温より高くなり、この時期に霧が発生しやすくなる。

 例えば、前線が日本の南にあり、南から暖かく湿った空気が流れ込み、水温の低い瀬戸内海で冷やされて広い範囲に霧が発生するということだ。



 暖かい気温と低い海水温が生み出す瀬戸内の風物詩。
これもまたふるさと瀬戸内の風景。

            岬人(はなんちゅう)