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喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

なごり雪 ~バスを待つ私は、時計を気にしてる~

2018-05-27 | 感動
 先週の5月20(土)・21(日)に福岡で研修があった。
大学時代のなつかしい思い出をふり返りながら、博多駅発大分行きの高速バスを待っていた。




 そこで感動の出来事があった。

 大学時代、親友の一人に森君がいた。
田舎から出てきた私を森君の家族はみんなで気にかけてくれた。
しょっちゅう、夕ご飯に招いてくれて、家族の温かさを感じさせてもらった。

 うれしいことに、今でもそのつきあいは続いている。



 研修が終わり、携帯に入ったメールに気付いた。
森君の妹さんからだった。
福岡に行くという私のブログを見て、都合が会えば会いに来てくれるという内容だった。

 急いで、連絡をとったが、バス出発まであと1時間前のことだった。
 妹さんが急いで来てくれてもぎりぎりか、間に合わない時間だったので、
その気持ちだけいただき、感謝の言葉を伝えた。


 バスの待合場所に30分前に着き、ベンチに座り本を読んでいた。
次々と高速バスが到着しては、出発していった。
そしていよいよ15分前。大分行きの高速バスの表示が出た。

 その時、
「こんにちは。」
という女性の声がし、顔を上げたら、森さんの姿があった。

 ビックリし、一瞬何が起こったかわからなかった。
「間に合ってよかったです。」
の言葉に、心の底から感動がこみあげてきた。

 それからわずか10分ほどだったが、近況などを話しすることができた。
思わず、30年前の時間が巻き戻しされたかのようだった。


 まちは変わっても、変わらない人がここにはいる。
そのことがとてもうれしかった。

 名残惜しかったが、バスに乗り込み、見送ってくれる森さんに手を振った。

 ぜひまた帰って来たい。

このまちには、忘れられない人たちが暮らしている。


          岬人(はなんちゅう)


田舎者の福岡暮らし

2018-05-27 | 田舎暮らし
 先週5月20日(土)・21日(日)は、福岡にいた。
中国・四国・九州地区「生涯教育実践研究交流会」で実践発表するためだった。
会場は、篠栗にある福岡県立社会教育総合センター。

 福岡は、私にとって特別な場所。
高校生までふるさと佐田岬から出たことがなかった自分が、大学進学のため福岡で暮らすことになった。

 JR日豊本線に乗り、初めて降り立った博多駅。
目の前にそびえるビル。
あの時の驚きは今でもよく覚えている。

 あれから32年が過ぎた。
博多駅や駅前はどんどんよりよく変化している。





 全国の地方都市が徐々に人口を減らすなか、福岡はますます大きくなった。



 
 変わった街並みを見ながら、
32年前、ぽつんと立ちつくしていた自分の面影を探した。

 もう一度暮らしてみたい気もするが、
自分にはやはり田舎暮らしが向いている。


 そんな風に思いながら、大分行きの高速バス乗り場に向かった。

              岬人(はなんちゅう)