喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

黄色に色づくふるさと佐田岬

2018-11-23 | 佐田岬の風景
 秋が深まるこの季節、木々は紅葉してふるさと佐田岬を彩る。
黄色というよりも日本人であれば、山吹色と言った方がいいかもしれない。

 段々畑では、温州ミカンが色づき、収穫の時期を迎えている。
佐田岬で暮らす人にとって、黄色とは実りの色。









 幸せを感じる色だ。

 足元を見ても、黄色が目立つ。
伊方町の花、つわぶきだ。


 伊方中学校の中庭にある「佐々木公園」には、つわぶきがたくさん植えられていて、
今まさに花開かせ、目を楽しませてくれている。




 黄色は、明るい希望の色、喜びと幸せにあふれる色だとされている。
映画『幸福の黄色いハンカチ』では困難を乗り越える愛情を、
ビートルズの名曲『イエロー・サブマリン』では理想的な世界を暗示している。
新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」が、見ると幸せになれるという都市伝説を生んだ。

 太陽の輝きや野に咲く花々、秋に実る穀物、地下に眠る資源など…
大地の恵みを束ねた豊かな黄色のイメージは広く愛されてきた。

 インドではウコンの黄色は、幸せな結婚生活を象徴し、病に打ち勝つ力があるとされている。
東洋では仏教を表す色、中国では大地の中心であり皇帝の色、ポリネシアでは神聖な本質を持つ色。



 ふるさと佐田岬の晩秋は、体も心もあたたかい。

 未来に残したいふるさとの風景だ。


            岬人(はなんちゅう)