お盆前だというのに暑さが厳しい。
先日、いつものようにポストを開け、郵便物を取り出そうとした。
すると、見覚えのある文字で書かれたハガキが1通。
うれしい人からの暑中見舞いだった。
別れてからもう2年以上になる。
彼の文字は独特で、個性的。
下書きの鉛筆を消した跡があり、丁寧に書いてくれたことがすぐに分かった。
彼のように今、自分は、誰かのことを思い、温かい時間をじっくりと持てているだろうか。
この1通が、忘れかけていたことを思い出させてくれた。
久しぶりにまた会いたくなった。
岬人(はなんちゅう)