コロナ禍、お盆の帰省を自粛する人が多かった。
岡山に住む娘も郷帰りしなかった。
気になっていた盆踊りも他地域と同様、中止。
ところが、先祖を迎えるお盆行事のモウリョウは、帰省者が少なかったが、いつものように行われた。
重要な鉦叩きは、父が任された。
お世話になった梶原道忠さんの供養だ。
皆さんが持っていた笹を集め、海へ流すのも鉦叩きの役割。
息子が手伝った。
こうして、地域の風習は引き継がれていく。
最後は、生目様に自分の歳と同じ石を拾い、お供えする。
こうして今年もふるさとのお盆行事は終わった。
田舎という場所は、文化や風習を残していくことに大きな役割がある。
時代とともに、なくなっていくものもあるが、大切なものだけが残されている。
今は石垣だけとなった我が家の舟倉。
にぎわっていた頃の様子を父から聞いておきたい。
岬人(はなんちゅう)