田舎者の私に松山でお気に入りの店がある。
代官町別邸「橙」。
地下に広がる別世界。
そしてこのネーミング。
柑橘農家の我が家ではかつて橙が生業の中心だった。
橙は、暖地で栽培される常緑低木。果皮を乾燥したものが橙皮で、芳香性健胃に、また香料・調味にも用いる。
冬になると果実が橙黄色になり、夏を過ぎた頃から緑色になって、果実が2~3年は落ちない。
次の年も代々、果実がついているのでダイダイの名がついた。
こうして縁起担ぎとして新年に飾られるようになった。
酸味があまりにも強く食べられたものではない。
ほとんどが甘夏に切り換えられ、今や橙は残っていない。
だから「橙」という響きに、そんな懐かしさがこみあげてくる。
平成30年1月27日(土)に、お気に入りの店「橙」で、
気心の知れた人たちと新春の会をもった。
雰囲気のみならず、創作料理もいい。
まずは、サラダ。
今年は、野菜の不作により値段がとても高い。ほうれん草がうまい。
魚は地元佐田岬のものが美味いと思うが、寒ブリの刺身。
創作料理で、あなごを湯葉で巻き、チーズをたっぷりとかけている。
これは初めての味。かなり美味い。
次はすき焼きを餃子の皮で巻いたようなもの。
濃い味で、ビールにはよく合う。
飲み物は、ビールや超辛口の日本酒「石鎚」を呑みながら、満たされた気分。
顔なじみの小林店長が、気づかいしてくれながら、
注文や様子をうかがいに来てくれるのもありがたかった。
酒良し、料理良し、おもてなし良しの三方良し。
だから話も途切れることなく盛り上がる。
笑いも絶えない。
ふと、思った。
橙という店の空間で共にする時間。
話のなかみは大したことではない。
25年を超す、気心の知れた者たち同士だからできあがる、この雰囲気がたまらなくいい。
こんなつながりができていることを、幸せに思う。
これからもずっと大切にしていきたい。
この後、まだまだ松山の夜は続いた。
岬人(はなんちゅう)
代官町別邸「橙」。
地下に広がる別世界。
そしてこのネーミング。
柑橘農家の我が家ではかつて橙が生業の中心だった。
橙は、暖地で栽培される常緑低木。果皮を乾燥したものが橙皮で、芳香性健胃に、また香料・調味にも用いる。
冬になると果実が橙黄色になり、夏を過ぎた頃から緑色になって、果実が2~3年は落ちない。
次の年も代々、果実がついているのでダイダイの名がついた。
こうして縁起担ぎとして新年に飾られるようになった。
酸味があまりにも強く食べられたものではない。
ほとんどが甘夏に切り換えられ、今や橙は残っていない。
だから「橙」という響きに、そんな懐かしさがこみあげてくる。
平成30年1月27日(土)に、お気に入りの店「橙」で、
気心の知れた人たちと新春の会をもった。
雰囲気のみならず、創作料理もいい。
まずは、サラダ。
今年は、野菜の不作により値段がとても高い。ほうれん草がうまい。
魚は地元佐田岬のものが美味いと思うが、寒ブリの刺身。
創作料理で、あなごを湯葉で巻き、チーズをたっぷりとかけている。
これは初めての味。かなり美味い。
次はすき焼きを餃子の皮で巻いたようなもの。
濃い味で、ビールにはよく合う。
飲み物は、ビールや超辛口の日本酒「石鎚」を呑みながら、満たされた気分。
顔なじみの小林店長が、気づかいしてくれながら、
注文や様子をうかがいに来てくれるのもありがたかった。
酒良し、料理良し、おもてなし良しの三方良し。
だから話も途切れることなく盛り上がる。
笑いも絶えない。
ふと、思った。
橙という店の空間で共にする時間。
話のなかみは大したことではない。
25年を超す、気心の知れた者たち同士だからできあがる、この雰囲気がたまらなくいい。
こんなつながりができていることを、幸せに思う。
これからもずっと大切にしていきたい。
この後、まだまだ松山の夜は続いた。
岬人(はなんちゅう)
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