1か月前、弟から
「10月の3連休で、ボランティアの若者らが帰って来るで。」
ということを聞いた。
それ以来、この日が来て、再会できることをとても楽しみにしていた。
10月5日(金)、名古屋や東京、それぞれを出発し、平礒へ郷帰り。
竜ちゃんやみおちゃんは、すでに就職しており、スケジュールを合わせることがたいへんだったことだろう。
学生の夏ちゃん、絢平くん、みさきちゃん、瑛美ちゃんたちにとっては、交通費もたいへんだったことだろう。
それでも郷帰りしてくれることが、たまらなくうれしい。
再会の瞬間に、お互い喜びの声がわき起こる。
「元気やったー?」
「お変わりなく」
「すっかり社会人の雰囲気やね」
そして一気に気持ちがあの頃に巻き戻される。
それにしてもみさきちゃんの明るさは、はんぱないって。
夜7時過ぎに喜久家にあがると、タカやユキが焼肉を焼いてくれていた。
この日のために、しばらく使われていなくて、汚れていた喜久家を武蔵を含めた3人で掃除してくれていた。
こんな若者たちが喜久家を支えてくれている。
玄関外では、季節外れの花火を楽しむ子どもたち。
美奈ちゃんが若者たちの思いを上手に聞いて、まとめている。
この明るさが何とも前向きでいい。
しばらくたって、齊藤さんが来てくれて、おいしいジュースの差し入れ。
みさきちゃんや瑛美ちゃんは大喜び。
ほんのわずかしか関わっていなくても、お互いの心は通じ合っている。
また、喜久家の課題についてもまじめに話し合っている。
広は、若者たちの悩みをお兄さんのようにアドバイス。
ちがった視点がいい。
まずは、竜ちゃんと話が盛り上がった。
多くの感動的な物語を残した若者。
「最初、僕は軽い気持ちで参加しましたが、集まった仲間のレベルや意識の高さに大きく影響を受けました。
喜久家がなかったら今の僕はありません。」
うれしい言葉だった。
竜ちゃんは、社会人2年目。
悩みながらも営業の仕事をねばり強くがんばっている。
次に、絢平君と野球指導の話で盛り上がった。
私の疑問に対して、すごくわかりやすく答えてくれる。
地域の少年野球の指導経験もあり、いかに子どもをやる気にさせるか、
自信をもたせるかについては、仕事をする上でも大いに役立つ。
そして、親の深い愛情を受け、決して甘やかされることなく、
将来に必要な経験をさせてもらってきたことを、
感謝の気持ちで話してくれた。
私の息子とほぼ同じ年齢なので、心にジーンときた。
みおちゃんとは、少し大人の会話で盛り上がった。
結婚と人生。
生活と仕事、ワークライフバランスについて。
様々な生き方があっていい。
話し合いを重ね、すてきな生き方を見つけてほしい。
夏ちゃんは、地元静岡県で教育の道を歩む。
経験豊富な彼女には、ピッタリ。
「夏ちゃん、もう10回は郷帰りしたかな?」
「いやいや、そんなにはないです」
と言いながら、それに近いくらい帰って来てくれている。
しかも今回は1泊2日のためだけに帰って来てくれた。
喜久家のこと、平礒のことを最も知っている一人だ。
瑛美ちゃんもみさきちゃんと一緒で、2回目の郷帰り。
都会的な子が、不便な平礒、喜久家にこれほど帰って来てくれることに疑問がわく。
「どうしてこんなに帰って来てくれるの?」
「就職面接の時に喜久家ワークキャンプのことを話しました。
そうしたら、会社の人がとても興味を示されて、話が盛り上がりました。」
「ここでの生活は、不便なことも多いですが、2・3日もすれば慣れました。
そして、そんな自分に自信もつきました。どこにだってやっていけるという。
そして、帰って来た私をいつも温かく受け入れてくれるみなさんがいることが、
とてもうれしいです。」
もの静かな彼女に、芯の強さを感じた。
同時にふるさと平礒や喜久家プロジェクトのもつ未知なる可能性について気づかされた言葉だった。
若者たちと出会い、いろいろなことに気づかされ、
未来への夢を抱かせてもらっている。
そんな感動を多くの人に伝えたい。
田舎には、夢がある。
人生は、楽しい。
岬人(はなんちゅう)
「10月の3連休で、ボランティアの若者らが帰って来るで。」
ということを聞いた。
それ以来、この日が来て、再会できることをとても楽しみにしていた。
10月5日(金)、名古屋や東京、それぞれを出発し、平礒へ郷帰り。
竜ちゃんやみおちゃんは、すでに就職しており、スケジュールを合わせることがたいへんだったことだろう。
学生の夏ちゃん、絢平くん、みさきちゃん、瑛美ちゃんたちにとっては、交通費もたいへんだったことだろう。
それでも郷帰りしてくれることが、たまらなくうれしい。
再会の瞬間に、お互い喜びの声がわき起こる。
「元気やったー?」
「お変わりなく」
「すっかり社会人の雰囲気やね」
そして一気に気持ちがあの頃に巻き戻される。
それにしてもみさきちゃんの明るさは、はんぱないって。
夜7時過ぎに喜久家にあがると、タカやユキが焼肉を焼いてくれていた。
この日のために、しばらく使われていなくて、汚れていた喜久家を武蔵を含めた3人で掃除してくれていた。
こんな若者たちが喜久家を支えてくれている。
玄関外では、季節外れの花火を楽しむ子どもたち。
美奈ちゃんが若者たちの思いを上手に聞いて、まとめている。
この明るさが何とも前向きでいい。
しばらくたって、齊藤さんが来てくれて、おいしいジュースの差し入れ。
みさきちゃんや瑛美ちゃんは大喜び。
ほんのわずかしか関わっていなくても、お互いの心は通じ合っている。
また、喜久家の課題についてもまじめに話し合っている。
広は、若者たちの悩みをお兄さんのようにアドバイス。
ちがった視点がいい。
まずは、竜ちゃんと話が盛り上がった。
多くの感動的な物語を残した若者。
「最初、僕は軽い気持ちで参加しましたが、集まった仲間のレベルや意識の高さに大きく影響を受けました。
喜久家がなかったら今の僕はありません。」
うれしい言葉だった。
竜ちゃんは、社会人2年目。
悩みながらも営業の仕事をねばり強くがんばっている。
次に、絢平君と野球指導の話で盛り上がった。
私の疑問に対して、すごくわかりやすく答えてくれる。
地域の少年野球の指導経験もあり、いかに子どもをやる気にさせるか、
自信をもたせるかについては、仕事をする上でも大いに役立つ。
そして、親の深い愛情を受け、決して甘やかされることなく、
将来に必要な経験をさせてもらってきたことを、
感謝の気持ちで話してくれた。
私の息子とほぼ同じ年齢なので、心にジーンときた。
みおちゃんとは、少し大人の会話で盛り上がった。
結婚と人生。
生活と仕事、ワークライフバランスについて。
様々な生き方があっていい。
話し合いを重ね、すてきな生き方を見つけてほしい。
夏ちゃんは、地元静岡県で教育の道を歩む。
経験豊富な彼女には、ピッタリ。
「夏ちゃん、もう10回は郷帰りしたかな?」
「いやいや、そんなにはないです」
と言いながら、それに近いくらい帰って来てくれている。
しかも今回は1泊2日のためだけに帰って来てくれた。
喜久家のこと、平礒のことを最も知っている一人だ。
瑛美ちゃんもみさきちゃんと一緒で、2回目の郷帰り。
都会的な子が、不便な平礒、喜久家にこれほど帰って来てくれることに疑問がわく。
「どうしてこんなに帰って来てくれるの?」
「就職面接の時に喜久家ワークキャンプのことを話しました。
そうしたら、会社の人がとても興味を示されて、話が盛り上がりました。」
「ここでの生活は、不便なことも多いですが、2・3日もすれば慣れました。
そして、そんな自分に自信もつきました。どこにだってやっていけるという。
そして、帰って来た私をいつも温かく受け入れてくれるみなさんがいることが、
とてもうれしいです。」
もの静かな彼女に、芯の強さを感じた。
同時にふるさと平礒や喜久家プロジェクトのもつ未知なる可能性について気づかされた言葉だった。
若者たちと出会い、いろいろなことに気づかされ、
未来への夢を抱かせてもらっている。
そんな感動を多くの人に伝えたい。
田舎には、夢がある。
人生は、楽しい。
岬人(はなんちゅう)
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