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多くの人たちに忘れられない食堂がある。
三崎の「東洋軒」もその1つだろう。
昔ながらの味で、ボリューム満点。
ちゃんぽんをよく好んで食べた。
お腹がすいたと思っても普通盛で十分。
大盛りでも注文したら、麺の上に乗っている野菜を食べるだけでもお腹は満たされる。
食べても食べても麺が出てこない。
ようやく麺にたどり着き、後は気合いを入れて食べていく。
食べ終わった頃には、額から汗が流れ、
お腹がはち切れそうなくらい。
古い店ながら、昼時になるといつもお客さんがいた。
今年の春先、店が閉まっていることが多かった。
おばちゃんたちも高齢になり、たいへんだと聞いたことがある。
そしてついに店は閉められた。
入り口のドアにはられたお知らせ。
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何と52年間、半世紀以上の経営。
それだけみなさんから愛されたということだろう。
こんなすてきな店がなくなっていくのはさびしい。
もう少し道奥の松下金物店もやがて閉められるようだ。
これほどホームセンターなどの量販店ができ、安さを売りにした100円ショップなどもでき、
お客さんがそちらに流れてしまうと、経営は成り立たなくなる。
田舎の店と地域の関係は、地域のみなさんのおかげで店は成り立ち、
店のおかげで地域に活気がでる、というバランスのとれた良い関係。
今や小さな商店はどんどん閉められ、大きな道路沿いに全国チェーンの量販店が建ち並ぶ。
この光景が全国の多くの場所で見られる。
地方という個性ある町並みがなくなっている。
個性ある地域の雰囲気、地域力が大切だ。
東洋軒など閉められたお店のみなさま、長い間地域に貢献していただきありがとうございました。
岬人(はなんちゅう)
寂しいです。いろんなものが簡単に安価で手にはいるようになる分、その町のよさや雰囲気はなくなっていくんですね…