僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

ヘンな葬儀

2007-07-08 | Weblog

今日、となりのお寺でとてもヘンな感じのお葬式をしていた。
葬儀やから当然人が亡くなっているわけで、それを茶化すわけやないけど、
今から話す状況を聞いてもらったら、それはちょっと・・・というのが誰にでも
分かってもらえると思う。

なんかそのおかしな雰囲気を感じたのは、俺が会社帰りにその寺の前を通
りかかった時。まず、いつもはほとんど車通りのない狭い道にいっぱい車が
詰まっていて、車同士がすれ違えないばかりか、人まで通れなくなっている。
なんでこんなことに・・・と思っていたら、そのお寺の駐車場に前部だけを入
れて、後部を道路にはみ出して止めている車に気がついた。当然、道に
車の後部がはみだしているので、道を塞ぐことになり、車が通れず、人と車
の渋滞を引き起こしていたのだ。なんと非常識な人がおるねんなぁ・・・と
思いながら通りすぎたら、今度は茶髪の若く態度のあまりよくないおにいち
ゃんが何やらニコニコしながら話をしている。葬儀になんとも似つかわしくな
い態度の人やなぁ、と思って見ていたら、驚くことにどうもそのおにいちゃん
達は葬儀の運営スタッフのようだった。
なぜ、運営スタッフだと分かったかというと、彼らがフロントウィンドウに○○
家と書いた車を駐車していたから。でもまたその車がちょっとシャコタン気味
でフロントウィンドウにはアクセサリーのような大きな人形を飾ってある。しか
も2台同じ車があり、2台共タイヤはアルミホイールを履き、どう見ても葬
儀に出席した人を乗せるに
さわしい車だとは思えなかった。おまけに原付
でやってきたスタッフまでいる。なんかもう異様な感じがしたね。
その異様な感じの最終の締めくくりは今日の朝。霊柩車がやってきたのを
偶然窓から見てた俺は、またそのスタッフの異様な行動を目にした。もち
ろん黒塗りのその車は高級外車。まぁ、高級外車の霊柩車そのものはめ
ずらしくもないけど、驚くのはその車の写真を一生懸命に撮影してたスタッ
フがいたこと。最初は葬儀の模様を撮影してるのかなぁ、と思ってたんやけ
ど、どう見ても人はいないし、車を撮影してたことに間違いなさそうや。

昨今、自然環境が変わり、人間が変わり、常識も変わり続けている。訳
の分からない事件が起こり、人の尊厳が失われ、何の罪もない人の命が
簡単に奪われる。
それでも、人が結ばれたり別れたりする冠婚葬祭という面では、葬儀で
お香典を受けとらない、という人が増えたりしているものの、根本が変わっ
たとは思ってなかった。それだけにこの葬儀のスタイルはちょっとショックや
ったねぇ。お寺さんとしてもだからと言って葬儀を断るわけにもいかんやろ
から、かなり戸惑ったはったと思うわ。

とにかくここのところ、非常識の波が繰り返し押し寄せてきて、たいがい疲
れ果ててたところに、葬儀までもが大波となって押し寄せてきたので、もう
大概にしてよ、といいたいところ。

笑えないところで笑っている話なんて、やっぱり笑えへんよねぇ。