僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

2007-07-27 | Weblog

この間の日本対サウジアラビア。久しぶりに一生懸命サッカーを見た。
結果は残念やったけど、俺は今の日本の実力がそのまま出た結果やったと思う。

敗因の第一はやっぱり個人の技量の違いやと思うな。相手が1人で持ってるボールを
2、3人がかりで取りにいって、しかも取れない。おまけに抜かれてゴールまで奪われる。
逆に日本は何人かでパスを回して突破しようとするけど、サウジ選手1人の深く鋭い
タックルにかかってなすすべがない。

日本はサッカーのみならず、団体競技においてはすぐ、チームワーク、連携の良さで
勝とうとする。それは個人の技量のなさを連携でカバーしようとするからやけど、そんな
ことが通用するのはある程度のレベルの相手だけ。しょせん、優れた個人が集ってそれ
ぞれの優れたイマジネーションを融合させてチームワークを生み出すチームにはどうやっ
たって叶うわけがないのよ。


それと「きれいすぎる」プレースタイルもいただけない。どの試合でもひどい反則はせず、
時間延ばしをするための汚いプレーはせず、とってもフェアーなプレーぶりに終始する。
俺がラグビーをしてた時、本当に強いチームは反則もうまかった。レフリーの見てない
とこで、服を引っ張って走らせないようにしたり、テキトーに殴ったり蹴ったりもやりよる。
で、こっちが怒ったら、涼しい顔で何ごともなかったかのようにプレーに戻る。
そんなんええの?と思う人もいるやろう。でもこれは、正しいか正しくないか、フェアー
なのかフェアーでないのかの問題じゃなく、勝つ為の方策としては絶対に必要なこと
なのよ。俺達は卑怯なことはしてまで勝ちたくはないんや、ということならそれはそれで
いい。でも、「絶対勝ちたい」のであれば、そんなことを言うてたらあかんねん。

日本の団体競技を指導する人は、ええかげんにそこら辺に気がつかなあかんと思う。
で、気づいてるけど、どうしても汚いプレーはようせん、ということやったらそのスポーツで
勝とうなんて思わんことや。

日本には「道」がつくスポーツがたくさんある。柔道、剣道、弓道・・・スポーツ以外で
も茶道、華道・・・など。その「道」がつくものは、勝負も大切やけど、その道を極め
る、ということが最も大切なこと。そしてそれは「個」として。

俺は、日本人にはこれが一番似合ってて、なんだかんだと言ってもこの「道」から抜け
出せずにいるんやと思う。
そういう意味では、今の日本サッカーの唯一正しい方針は、外国人に監督をさせて
るということかも知れん、というのが何とも皮肉ではありまする。