僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

女の子に武士の魂

2020-07-27 | Weblog
先日、同居している孫でただ一人の女の子が骨折した話を書いた。
骨折した日と翌日は痛みとショックもあったのだろう、茫然としていたので脳外科医に診てもらった位だった。幸い何もなく今は元気にしていているので骨以外の心配はなさそうなのだが。
そうして心配ばかりしている私が、この子に感心させられたことがある。
骨折したのは右手首。完全に折れてしまっていて、肘からギプスで固定しているため利き手の右腕の自由は利かない状態だ。私も経験があるが、利き手が使えず、腕が固定されて肩が凝り、蒸れて汗の臭いががして、というのは想像以上に辛い。しかもこれが1ヵ月も続くと聞かされるとその長さに気分まで落ち込んでしまう。加えて子供の遊びに参加できない。例えば公園で走り回ることができないというのは子供にとって何より辛いことじゃないのだろうか。
でもホントに辛いことばかりなのに、この子からは一言の泣き言も聞いたことがない。左手で勉強し、ご飯を食べ、兄弟が出かけても家で友達と遊び、何事もなかったかのように日々を過ごしている。大げさに言えば覚悟が感じられるのである。
我が家はご先祖が武士だった。武士道とは覚悟を問うものである。残念ながら私には武士ほど覚悟が持てていないことが多いが、私を素通りしてこの子に武士の魂が宿っているのであればこんなに嬉しいことはない。