僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

鉄板の誘い言葉

2010-07-05 | Weblog
俺には、お呼びがかからない日がない。といっても通勤途中の呼び込みの話やけど。
朝は美容室のような女性向けの健全なお店のちらしなんかをよく配ってるから、当然俺にちらしを渡そうなんて思う人はいないわけで、声をかけられることはまずない。
ところが、や。夜になるとこれが打って変わって俺はまるでスターのように声をかけられるようになる。勘のいい方はおよそ察しがつくと思うが、声をかけてくる相手はほとんどがピンク系のお兄さん・お姉さんやけど。
とにかく、こういう方々からの俺の人気はすさまじくて、俺の前を歩いている年恰好のよく似たおっちゃんをスルーしても、俺には必ずと言っていいほど声をかけてくるくらい。よほどやらしく見えるのか?スケベに見えるのか?まぁ、どっちも大きく外れてもいないが、ど真ん中ストライクというワケでもないのに。やっぱり頭なんかな?ハゲは男性ホルモンが多くスケベっていうからね。

まぁ、そういうふうに声をかけられる理由は想像するしかないが、彼らの呼び込み文句の良し悪しの判断することで、それを楽しむことはできる。

で、その呼び込み文句でどんなのが一番印象に残るか考えてみたら…これはもう右も左も上も下も親も子もなく、「社長!いい子いますよ!」これで決まりである。

社長でもないのに。いい子なんているワケないことが分かってるのに。俺はこの誘いにだけには不覚にも必ずちょっとだけ振り向いてしまうのだ。そしてこの誘い文句はおそらく日本の高度成長期から数十年間きっと変わっていない。そないに考えたらこれはもう文化と呼べるくらいの素晴らしい言葉ではあーりませんか。

だったら、なぜそんな素晴らしい文句が生まれたのか、ということをちょいと考えてみたい。思うに、どうもこのギョウカイ、怪しいに決まっているわけなんやけど、人間の3大欲のひとつである「性」に関わっているだけに、市場としてはおそらく普遍的に安定している。だから、この業界での売り上げを目論む広告製作(会社)者がいて当然や。もちろん彼らはプロやから当然この「性」「オトコのサガ」を徹底的に調べ上げた上で、コピーやスローガンを考えてくる。その結果、この業界にはホントに心をくすぐる面白く優れたネーミングや表現が数多く生まれる、という図式が成り立つ。
例えばネーミングでいくと、「妻味食い(つまみぐい)」…確かなんか人妻もののAVのタイトルやったような覚えが。「森高乳業」…これは森高千里似やけど巨乳の子が出てるAVのタイトル。などなど。まったくこいつは天才か、と思うわな。
お分かりいただけただろうか?そんな天才達により生み出された永遠の誘い文句こそが、この「社長!…」なのである。

こんな素晴らしい言葉を聞いてただにやにやしているだけではあまりにもったいない。なんとか自分でもなんか使ってみたいな、と思ったが、夜行性言語なので昼間はまるで使い物にならない。また、仕事で使おうとするとかなりの下準備と警察にお世話になる覚悟が必要である。

とすると、ホンマに社長になって、声をかけれれた時「うん?俺に用かい?」てなこと言ってやる、みたいなことを夢見るしかないのか?
唯一この誘い文句に欠点があるとしたら、世の中社長になってる人は少ない、ということくらいやねぇ。

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