大好きな写真家・作家の故星野道夫さんが著書「魔法のことば」の中でこうおっしゃっておられる。
「北極圏で油田開発が進んで、オオカミやカリブーの大群が消えてしまっても、たしかに実際の僕らの暮らしは基本的に何も変わらないかも知れない。でも、その中で確実に何か失っていくものがあると思うんです。それは、想像するということです。もしオオカミが本当にいなくなったら、オオカミを想像できなくなる。でも、そこにオオカミやカリブーがいれば、たとえ実際にそれを見ることができなくても、自分の意識、想像力の上での豊かさのようなものをもたらしてくれる。そういう意味で、遠い自然というのは近い自然と同じくらい人間にとって大切なのだと思います。油田開発か自然保護かという問題は本当にむずかしくて、自然保護と言うことは簡単だけれど、そこにはいろいろな問題があるのです。」
写真はこの本の挿絵の1枚である。こんなに優しい表情の熊を撮れる人は星野さんしかいないだろう。最後は熊に襲われて亡くなられたらしいが愛するアラスカの自然に倒れて本望だったに違いない。
会ったこともない星野さんを思うこと、友のいる徳之島を思うこと、愛する人たちを思うこと、自分自身を思うこと。想像とはなんと豊かであることか。
今、この瞬間にもアラスカでオオカミは吠えているに違いない。
※気が付くと同じようなことを最近も書いていた。忘れてばかりは怖いが星野さんの生き方や考え方によほど感銘を受けているのだと自分自身で思う。
「北極圏で油田開発が進んで、オオカミやカリブーの大群が消えてしまっても、たしかに実際の僕らの暮らしは基本的に何も変わらないかも知れない。でも、その中で確実に何か失っていくものがあると思うんです。それは、想像するということです。もしオオカミが本当にいなくなったら、オオカミを想像できなくなる。でも、そこにオオカミやカリブーがいれば、たとえ実際にそれを見ることができなくても、自分の意識、想像力の上での豊かさのようなものをもたらしてくれる。そういう意味で、遠い自然というのは近い自然と同じくらい人間にとって大切なのだと思います。油田開発か自然保護かという問題は本当にむずかしくて、自然保護と言うことは簡単だけれど、そこにはいろいろな問題があるのです。」
写真はこの本の挿絵の1枚である。こんなに優しい表情の熊を撮れる人は星野さんしかいないだろう。最後は熊に襲われて亡くなられたらしいが愛するアラスカの自然に倒れて本望だったに違いない。
会ったこともない星野さんを思うこと、友のいる徳之島を思うこと、愛する人たちを思うこと、自分自身を思うこと。想像とはなんと豊かであることか。
今、この瞬間にもアラスカでオオカミは吠えているに違いない。
※気が付くと同じようなことを最近も書いていた。忘れてばかりは怖いが星野さんの生き方や考え方によほど感銘を受けているのだと自分自身で思う。
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