僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

エクスキューズ・ユー

2006-05-28 | Weblog
犬は3日飼えばその恩を忘れない、というのは良く聞く話。昨日の長女の帰国を前に、我が家ではウチの犬(名前を優という)が、1年近く離れて暮らしていた長女を覚えているか、ということが話題になっていた。
「そりゃあ、覚えてるやろ、3日飼えば・・・  というくらいやから」という、冒頭の言われを信じる意見が大多数の中、ウチの次女が、「忘れてて欲しい、だってそのほうが面白いやん」というケッサクな言葉を発して、皆の大笑いを誘ったりしてた。そんな中、いよいよ対面の時。
長女が「優!」と呼びながら、次女に抱かれていた優を抱き上げた。とその瞬間。優は、「いややー!こんな人知らん!」といわんばかりに、長女の腕から逃げだし、次女に助けを求めたのだ。皆、1年も経つとさすがに覚えてないねんなー、といいながら、次女の言うとおりになったことで大笑い。長女も優が覚えていてくれなかったことに少しショックを受けながらも、心の底から笑っていた。それから優は、昨日の晩、長女のふとんにもぐり込んで一緒に寝て、今朝になったらもう長女にくっついて甘えていた。長女のことを思い出したのか、またご飯をくれる人が増えたと思っているのかは定かではないけれど、もう1年前の、長女が一緒に暮らしていた頃と同じようにしている。
彼は、「あなた達がいなければ僕は生きていけません」という態度をかくも分かりやすく表す。俺達は、彼のすることを全て許すことができる。ペットの可愛さって人によって色々あると思うけど、行き着くところは結局こうところにあるんとちゃうかな。皆誰かに許して欲しいんじゃない、誰かを許すことで救われているんやわ。
長女の留学は、笑いと泪と、まるでキリスト教の教えみたいなことまで俺達にもたらしてくれた。宗教家に聞いても全く実感のない話やけど、必死で生きる生身の人間と動物が教えてくれることの説得力は、ケタが違うね。
日本の英語の授業で習うのは、「エクスキューズ・ミー」やけど、「エクスキューズ・ユー」を先に教えたほうがいいような気がする
なぁ。

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