今、日本の水泳界では、スピード社の水着を採用するかしないかで大もめ。
なんでもめるかというと、水連と国内水着メーカーとの契約期間が残っているから
らしい。
なんでも、その契約をしてるのは3社あり、水連側ではその3社に対し、5月末ま
でにスピード社と同等の性能を持つ水着を作れ、というお触れをだしている中、
それに対し、JOCのナントカ本部長がなんでスピード社の水着を着ないんだ!?
という怒りの発言をしたとのこと。
そらそやわな、それを着て泳いだ人のほぼ100%の人達が自己記録を伸ばして
るんやから。しかもその内容ときたら0.5秒縮まったという人もいるくらい。
0.1秒タイムを縮めるために、血のにじむような努力をしてきた選手達にとっては
その魅力は計り知れないはずやし、メダル獲得を至上としているJOC側としても
みすみすメダルが近くなるチャンスを逃がすなんてことは考えられへんもん。
そこでふと思った。この日本の3社に属している社員の方々のこと。
今、この人達には「“なにがなんでも”スピード社の水着を超えよ」、という恐ろしく
厳しいノルマが課せられているはずや。そやし、どない考えても5月30日までは
休日返上、深夜までの残業が続き、しかも結果を出すことができなければ、ボロク
ソに言われ、下手すりゃ降格や解雇なんて人も出てきそうな厳しい現実が待って
いるに違いない。
オリンピックはスポーツの祭典。政治や宗教が絡んではいけないとされる。
でもこの件もそやしチベット問題にしてもしかり。間違いなくオリンピックは政治と
無関係には成り立たない。
せめて、どっか水着も買えないような貧しい国の人がフリチンで競泳に参加して、
金メダルをかっさらう、なんて夢でも見ていたいねぇ。
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