僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

物と生物

2014-08-29 | Weblog
盲導犬が刺されるという事件が起こった。
その犬は、鳴かないように訓練されていたたため、たぶん刺された痛みに耐えて、鳴き声も上げなかったらしい。
生き物に対する冒涜、犬の健気さを思うと、ただでさえ怒りに震えるような事件だが、全盲のおばあちゃんがいて(もう亡くなったが)、犬を飼っている私としては、もうこれは筆舌に尽くし難い事件である。

飼い主の方は、犬は自分の分身であるとおっしゃっていた。
でも、もし犯人が捕まっても彼は「器物破損」罪で裁かれることになるようだ。これは明らかな故意だから保険は出ないが、保険の担保項目も「対物」になる。

人間以外は「物」。ルールとはどこかで線引きをすることだから、これは仕方がないのかも知れない。
ただ、これではあまりに味気ないし情けない。

「物」と「生物」との線引きを進めていけば、少しでも救われる事件もあるのではあるまいか。

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