

嫁のYちゃんが、気遣って写真を送ってくれます。
こんな写真は初めてでした。
背中・・
母親時代は子供と真正面から向き合うばかりで、「ああしなさい。こうしなさい。だめじゃない。がんばりなさい」
命令ばかりだったような気がしてしんみりしました。
私だって今は肩に手を置かれて、背中をさすられようなものなら、疲れがすうっと逃げていくように心地よい。
背中は大事なポイントだったのだ。
「そうだったの。それもあるよね。よかったじゃない。やすみましょ」背中に掛ける言葉は随分違って来るものなんだ。
もうやり直せないけれど、背中をさすれるバーになりたいな。
「お疲れ様。ご苦労様。辛かったでしょう。もういいじゃないですか」肩に手を置いて、背中をさすれば、ホロホロ泣き出す人がいる。
背中はそんな場所なのに「こんなことして貰って・・もう一本出して。僕は泣けるほど嬉しいんだ・・」
Jさん。どうぞこの手を止めないで。
「親父にそっくりなんだ」 「そう・・」
息子がつなげた孫の背は、かくも愛しく切ないものなのね。


扉の向こうに小さな椅子が