

「夕焼けが変な色をしているよ」
わたくしはまたもや、夫が贈ってくれた愛機のデジカメ「カルメン」を持って二階に駆け上がりました。
夕焼けは想像以上に足が速く、自分の足が付いて行きません。ドタドタ。

まあ何とか間に合いましたが、腕なのか安物なのかミステリアスな夕景をキャッチしました。
村一番の写真家EiKi・Yasuda氏ならこれを見事な映像にされるのですが、あまりの格差に笑ってしまいました。
「わぁ。綺麗に撮れたね。君は天才だね」
無邪気に誉める夫がいて、私は幸せ者だとひとり涙ぐみました。


扉の向こうに小さな椅子が