

父の70歳時の作品です。
カメラが趣味で、ほうぼうに撮影に出かけていました。
この日は自宅から数分の川にカメラを据え、朝の一枚を待っていたのだと思います。
川にはもやが立ち始め、折りしも構図としてはまたとない、自転車に乗った青年が通りかかりました。
「よしよし」父はそう思って家に帰ったのだと思います。
暫くして「これSじゃないか?」と言うのです。
「エッ!」
何と自転車乗る青年は高校に急ぐ私の息子、Sの姿だったのです。

父は偶然にも孫の姿を捉えていました。
サイコウケッサクとして、我が家に今も飾られています。
父はもうカメラが重くて、撮影には出掛けませんが、新しい商品には今も興味を示すそうです。
家では「デジタル爺ちゃん」と言われて皆が舌を巻いています。
あんな小さなレンズから、しかも片目で捉える感性から頭は鍛えられ、カメラはボケ防止の最強の一手なのかも知れません。
と言うことは、ブロガーの皆様にそれはない?
これは雨天を振り払う朗報です!



扉の向こうに小さな椅子が